【官能カーオーディオ!】ダイハツ純正オプションスピーカー「DIATONE SOUND SPEAKER」を聴く

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ダイハツ・コペン(DIATONE SOUND SPEAKER デモカー)
ダイハツ・コペン(DIATONE SOUND SPEAKER デモカー) 全 7 枚 拡大写真

新たなダイハツ純正オプションスピーカー、『DIATONE SOUND SPEAKER』シリーズが登場した。その名のとおり、国産ハイエンド・カーオーディオブランドである“ダイヤトーン”が新開発した、車種専用のスペシャルスピーカーシステムである。

このニュー・スピーカーの実力を探るべく、試聴取材を実行した。これから2回にわたり、そのインプレッション・リポートを展開していく。まず前編となる当記事では、製品の特長解説を中心にお届けしていく。

最初に、当シリーズのラインナップをご紹介しておこう。「コペン」「ムーヴ」「CAST」「タント」「ウェイク」以上5車種用のフロントスピーカーと、「コペン」を除いた4車種に共通のリアスピーカー1種(税込価格:2万9160円※取り付け費別途)が用意されている。フロントスピーカーの価格は、「コペン」「ムーヴ」「CAST」用がそれぞれ3万5640円(税込※取り付け費別途)、「タント」「ウェイク」用がそれぞれ3万7800円(税込※取り付け費別途)となっている。

ちなみに、“ダイヤトーン”といえば現在、アフター市場にて名機『DS-G500』(税抜価格:16万円)と、スタンダードグレードとなる『DS-G20』(税抜価格:6万円)の、2機種の2ウェイスピーカーを擁している。それらと比較するとこの『DIATONE SOUND SPEAKER』シリーズは、エントリーグレードに位置付けられる。

ところが…。スピーカーの性能に多大な影響を与える“振動板”に、市販2スピーカーに使われているものと同等な素材『NCV』が採用されている。この『NCV』とは、ダイヤトーン・スピーカーのアイデンティティとも言えるスペシャル素材だ。エントリーグレードでありながらも『NCV』を注入してきたあたり、『DIATONE SOUND SPEAKER』の実力には大きな期待が持てそうだ。

このダイヤトーンが独自開発した『NCV』とは、相当なハイテク素材である。カーボンナノチューブと数種類の樹脂の最適な配合によって生み出されていて、スピーカーの振動板素材に求められるいくつかの要素を、ほぼ理想的に有している、

求められる要素とは“硬さ”、“軽さ”、そして“固有音の影響の少なさ”、以上の3つだ。ところが、これらは相反する要素でもある。いかなる素材でも大概は、硬くなるほどに重くなり、軽くするほどに弱くなる。例えば、紙。紙は“固有音の影響”が少ない素材だ。しかも軽い。しかし硬さが不足しがちである。対してアルミニウムは、硬くてある程度軽いが、“固有音の影響”が大きい。アルミを叩くとアルミ特有の音がするが、このように、素材自体が響きを発生するのは上手くないのである。

それに対して『NCV』は、“硬さ”と“軽さ”を併せ持ちながら、“固有音の影響”も紙とほぼ同等レベルまで少なくできている。ゆえに、ダイヤトーンの市販スピーカーは高音質を達成できているのだ。従って、これが使われている『DIATONE SOUND SPEAKER』の音質も、推して知るべし、なのである。

また、今回試聴したデモカー『コペン』には、話題の“ハイエンドオーディオ&カーナビゲーションシステム”、『DIATONE SOUND.NAVI』のダイハツ純正オプションモデルも搭載されている(ダイハツ専用車種別音質データをプリセット)。

なお、この『DIATONE SOUND.NAVI』もまた、カーオーディオ専門家の多くに高く評価されている逸品である。評価されているポイントは2つ。「基本的な音質性能が磨き込まれていること」と、「詳細なサウンドチューニング機能が搭載されていること」、以上の2点だ。どちらも、ハイエンド・カーオーディオユニットとしてトップレベルの完成度を誇っている。

であるがゆえに、当ナビをシステムの核に用いて、ド級の本格ハイエンド・システムを構築している愛好家も多々存在している。そんな上級機がコントロールユニットとして搭載されているのである。その点においても、デモカー『コペン』のサウンドクオリティは、推して知るべしだ。

さて、詳しいインプレッション・リポートは次回にお届けするが、結論だけ先にお伝えしておこう。この『コペン』で聴くことができたサウンドは、本格ハイエンド・システムで聴かれるそれに肉薄するレベルであった。『DIATONE SOUND SPEAKER』シリーズの実力を、疑う余地はない。

どのように上質だったのかを、さらには、それが実現できている“鍵”についても、次回に詳しくリポートしていく。

後編は明日公開予定だ。お読み逃しなく。

《太田祥三》

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