【日産 デイズ ルークス 試乗】「バービー的」ちょっとおませなトレンド感…藤島知子

試乗記 国産車
藤島知子氏と日産デイズルークス
藤島知子氏と日産デイズルークス 全 8 枚 拡大写真
依然として人気が高い超スペース系の軽自動車だが、『デイズ ルークス』は「荷室や車内の広さは欲しいけど、野暮ったいデザインはちょっと苦手」というお洒感を求めるユーザーの嗜好に響くモデルだ。例えて言うなれば、スズキの『スペーシア』がリカちゃん人形だとしたら、デイズ ルークスはバービー的なちょっとおませなトレンド感を手にしたモデルと言ったところか。

今回試乗したモデルの内装の内張りのカラーは2トーン仕立て。ダッシュパネルより下はブラック色で、窓を支える柱や天井はライトグレー。低めの位置にレイアウトされたダッシュボードに窓の面積が広かったりと、クルマ直近の視界がいい。ナビのモニターや操作パネル類は艶やかなピアノブラック調のパネルやメッキをあしらっていて洗練された雰囲気だ。広々感を与えながらも、引き締まった印象を与えている。

今回試乗したのは、660ccの自然吸気エンジンのモデル。動力性能が十分なのかという点では、軽としては大柄で背が高いボディを走らせる上では、ゆったり構えて走る場合であれば、まずまずといった感じ。ただ、スタートダッシュでアクセルペダルを踏み込むとエンジンの回転は上がるも、車速は遅れてついてくる。燃費良く走らせるなら、一定の踏み込みで車速が付いてくるのを待たなければならない。

レスポンスの良さや同乗者や荷物を載せることが多い使い方の場合はターボモデルをオススメしたい。カーブを通過する際、車体のロールは大きめ。操縦安定性に定評があるダイハツ『タント』やスズキのスペーシアと比べると、重心の高さからグラリと揺られる動きが目立つ。それでいてタイヤを路面の沿わせて走るあたりは悪くないが、個人的にはもう少し安定感のある走りが得られても良いのではないかと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★
フットワーク:★★
オススメ度:★★★

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。

《藤島知子》

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