【サウンドチューニング・マニュアル】タイムアライメント編 パート5…“時間軸”と“音量”の定位置を探す

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【サウンドチューニング・マニュアル】「タイムアライメント」編 Part.5 「ライトなタイプでの実践方法 その2」
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カーオーディオの音を良くしようと思ったときのキモとなるのが、“サウンドチューニング”。当コーナーでは、そのイロハを解説している。そして今月のテーマは「タイムアライメント」。先月から引き続き、この重要機能についてさらに深く切り込んでいく。

今週は、「ライトなタイプでの実践方法」の続編をお贈りする。ライトなタイプの「タイムアライメント」とは、フロント2ウェイスピーカーを1つのスピーカーと見立ててコントロールしようとするものを指す。ハイエンドカーオーディオにおいては、トゥイーターとミッドウーファーを個別に制御するのだが、AV一体型ナビ等に搭載されている当機能は、トゥイーターとミッドウーファーを個別には扱えない“ライト”なタイプである場合が多いのだ。

で、基本的な設定方法は、前回の記事でご紹介したとおりだ。今回は、その後にケアすべきポイントとコツをご紹介していく。

その後にケアすべきポイントとは、ズバリ、「レベル(音量)調整」だ。「タイムアライメント」と「レベル調整」はセットだと考えよう。音の到達タイミングを揃えても、音量のバランスが整わなければ、良好なサウンドステージを再現できないのである。

というわけで、「タイムアライメント」機能を操作した後には「バランス」調整画面を開き、左右の音量差を整える。そしてもう1度「タイムアライメント」画面に戻り、タイミングを微調整。これを何度か繰り返し、“時間軸”と“音量”の両面から、定位感がしっくりくるように追い込んでいくと良いだろう。

そしてもう1つ、スペシャルテクニックもご紹介しておこう。

「バランス」調整を行いながら、「トゥイーターの音量だけをちょっと下げたい」、というケースも出てくるが、通常はそのような操作は不可能だ。しかし、場合によってはそれを実行できる。

それは、「市販スピーカーに交換してあり、付属の“パッシブクロスオーバーネットワーク”に、“アッテネーター”という機能が備わっている場合」だ。

“アッテネーター”とは、まさしくトゥイーターのレベル調整を行うための機能だ。“アッテネーター”が搭載されていたらしめたもの。当機能を活用して、右側のトゥイーターの音量を少し絞ってみよう。

先週の記事で解説したとおり、ライトなタイプの「タイムアライメント」では、ミッドウーファー帯域を優先してフォーカスを整えていくのがコツなのだが、そうするとトゥイーター帯域のフォーカスが甘くなりがちだ。そんなとき右のトゥイーターのレベルだけをちょっと下げると、それを是正できたりするのである。

さて、今週はここまでだ。次週からは、さらなる“ウラワザ”の紹介に入っていく。次回もお読み逃しなきように。

【サウンドチューニング・マニュアル】「タイムアライメント」編 Part.5 「ライトなタイプでの実践方法 その2」

《太田祥三》

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