VW、排ガス不正のリコール作業を開始…まずはドイツから

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フォルクスワーゲングループのEA189型ディーゼルエンジンのリコール内容
フォルクスワーゲングループのEA189型ディーゼルエンジンのリコール内容 全 2 枚 拡大写真

一部ディーゼル車に、排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲングループ。同社が、ドイツでのリコール(回収・無償修理)作業を開始した。

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これは2月2日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。排ガス不正が行われたEA189型ディーゼルエンジンに関して、欧州のまずはドイツで、リコール作業に着手している。

今回の問題は、フォルクスワーゲングループの一部ディーゼル車に、違法なソフトウェア、「ディフィートデバイス(無効化機能)」を装着。このソフトウェアは、車両がダイナモ上で排出ガス検査を受けていることを、ステアリングホイールや車輪の状態などから察知。排出ガス検査の時だけ、排出ガス浄化機能をフル稼働させて、検査をクリアしていた。

一方、通常の走行状態では、顧客が望む燃費や動力性能を実現するために、ソフトウェアの無効化機能が作動。排出ガス浄化機能が無効化されるために、排出ガス基準を大きく上回る有害物質を放出していた。

今回、ドイツでリコール作業を開始したのは、EA189型ディーゼルエンジンのうち、「2.0TDI」。ソフトウェアを更新するリコール作業を実施する。同社は順次、EA189型の「1.6TDI」と「1.2TDI」でも、リコール作業を始める計画。1.6TDIではソフトウェアの更新と、「エアフロートランスフォーマー」と呼ばれる部品の追加を行うとしている。

《森脇稔》

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