【スズキ ソリオ 試乗】奥ゆかしいサジ加減が、日本のクルマらしい…岩貞るみこ

試乗記 国産車
スズキ ソリオ バンディット
スズキ ソリオ バンディット 全 15 枚 拡大写真

全幅1620mmが1625mmにわずかに大きくなったとはいえ、日本の道でめちゃめちゃ使いやすいサイズであることに変わりはない。

【画像全15枚】

両側スライドドアは、スーパーやどこかの駐車場で子どもを乗り降りさせるたびに、わが子が隣のクルマにドアパンチを食らわせるんじゃないかという不安からも開放される。雨の日で、買い物袋を下げて…という、時として女性に多い日常生活の場面を想像するたびに、スライドドアのありがたさは身にしみるのである。

ハンドルから視線を右に少しずらすと、ドリンクホルダーはペットボトルのみならず、500mlの紙パックが置けるようになっている。そうそう、これこれ。紙パックのほうが安いのよ。これにストロー指して飲むほうが、運転しながら飲みやすいし、口紅がとれる心配もないし。よく研究してこうした現状を反映してくれたと、担当者に駆け寄って握手したいくらいである。

『ソリオ』に搭載されたのは、ハイブリッドである。ハイブリッドに期待するのは、もちろん燃費のよさ、そして軽い走りだ。燃費については、重い両側スライドドアでありながらも、27.8km/リットルという数字を出していて納得なのだが、一方、走りはというと期待に反して、するりとした加速はあまりしない。このあたりは、ハイブリッド感はあまり出さず、これまでのスズキの走りを表現したとのこと。

けれど、確実にエンジン車と違うと感じるのは、アイドリングストップから再度、エンジンがかかるとき。ハイブリッドで使用しているISGなるモーター機能つき発電機が行うため、静かでスムーズに再始動する。これによって、燃費も向上するというからいいことだらけだ。

あまり主張はしないけれど、気付けばきちんとハイブリッドシステムのいいところを活かした工夫があちこちに。もっとアピールすればいいのにと思うけれど、この奥ゆかしいサジ加減が、日本サイズのクルマらしいのかもしれない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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