【プロショップへ行こう】スピーカー装着における匠の技術 パート5…内張りパネルの制振・吸音・遮音

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『STP』製の“吸音・遮音材”を、内張りパネルに施工しているところ。
『STP』製の“吸音・遮音材”を、内張りパネルに施工しているところ。 全 1 枚 拡大写真

「スピーカー装着における匠の技術」を今月のテーマとして、“プロショップ”とはどのようなところなのかをご紹介している。同時に、カーオーディオの面白さもお伝えできたらと考えている。さて、今週は当テーマの最終回。“内張りパネル”に焦点を当てていく。

最初に、今月にお伝えしてきたことをまとめておきたい。これまで4回にわたり、「ミッドウーファー」(ドアに装着するスピーカーユニット)の取り付けにおけるあれこれを解説してきた。

カー用のスピーカーはユニット単体で売られていて、クルマに取り付けることで初めて“スピーカー”として完成する。“カーオーディオ・プロショップ”はドアにおいては、「ミッドウーファー」を取り付けながら、いわば、“スピーカーを作る”作業を進めていく。

その具体的なメニューをご紹介してきた。箇条書きにすると以下のとおりだ。

1・インナーバッフルの装着(製作)
2・鉄板の防振・制振
3・サービスホールを塞ぐ(裏側の音を閉じ込める)作業
4・背圧(裏側か発せられる音エネルギー)のコントロール

これらを行うことで、ドア内部の音響的なコンディションを整え、ドア全体を“スピーカー”として仕上げていくのである。

そして最後にご紹介するメニューは、

5・内張りパネルの制振・吸音・遮音

である。

これにより、何を目指すのかというと、「内張りパネル自体の共振を止めること」「スピカーの裏側から発せられる音をブロックすること」「車外のノイズをブロックすること」、以上の3点だ。内張りパネルの共振を止めるために“制振材”が貼られ、音やノイズをブロックするために、“遮音材”や“吸音材”が貼られていく。

しかし、これらの作業も他の作業と同様に、“塩梅”が非常に難しい。“制振材”を貼り過ぎれば重くなっていくばかりなので、貼り過ぎは避けたい。また、“エネルギーを逃がす”という観点で、敢えて、多少振動する場所を作っておくこともある。また、遮音や吸音もやり過ぎは良くない。表側に出てくる音に影響を与えてしまい、音が味気なくなることもあり得るのだ。

というわけで、“カーオーディオ・プロショップ”は、使用するスピーカーのタイプ、組み合わせるアンプの能力、そして、ドアの内部に施す作業内容等を勘案しながら、バランス良く内張りに必要な作業を施していく。そしていよいよドアが、“スピーカー”として完成するのである。

スピーカーは単に取り付ければいい、というものではない。このことはくれぐれも頭に入れておいてほしい。ドア内部の音響的なコンディションを整えなければ、スピーカーユニットは能力を発揮できないのだ。

どこまで手を掛けるべきかは、スピーカーユニットのグレードに合わせて、また予算に合わせて現実的なメニューを選択していけばいいだろう。“カーオーディオ・プロショップ”で相談すれば、希望に応じてベストなプランを提案してくれるはずだ。

スピーカーを交換しようと思ったら、お近くの“カーオーディオ・プロショップ”まで、ぜひ。

【カーオーディオ・プロショップへ行こう♪】スピーカー装着における匠の技術 Part.5「内張りパネルの制振・吸音・遮音」

《太田祥三》

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