札幌市電のループ区間にクルマを放置、初の摘発

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北海道警は5日、札幌市中心部へ新設された札幌市電の新区間(ループ区間)の併用軌道内に乗用車を放置駐車し、路面電車の運行を妨げたとして、千歳市内に在住する20歳代の女を駐車違反で摘発した。

北海道警・札幌中央署によると、千歳市内に在住する20歳代の女は2016年1月9日の午後8時5分ごろから約11分間に渡り、札幌市中央区南3条西3丁目付近の国道36号で路肩(併用軌道内)に乗用車を駐車。札幌市電・外回り線の狸小路~すすきの駅間で路面電車2本の運行を妨げた疑いがもたれている。

同区間は昨年12月に新設されたが、併用軌道は道路中心部ではなく、左右の路肩部分に設置されるという「サイドリザベーション方式」となり、軌道がある全長約350mの路肩部分についてはクルマの駐停車が全面禁止となった。女は路肩が軌道となっていることを認識せず、路上にクルマを駐車(放置)し、近隣の店で買い物をしていたとみられる。

通行人から通報を受けた同署員が現場へ到着した際、クルマは走り去っていたが、警察では周辺に設置された防犯カメラ映像や目撃証言などから駐車していたクルマを特定。クルマの使用者である女に対して駐車違反による行政処分(反則金1万8000円の納付命令)を行った。

現場は札幌市の中心部であり、商業ビルの立ち並ぶエリア。現場となった区間も以前は客待ちをするタクシーなどの路上駐車が目立っていた。新区間で電車の運行が開始されて以降、併用軌道内の放置駐車違反による行政処分が科せられたのは今回が初となる。警察では今後も取締りを強化する方針だ。

《石田真一》

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