NTT、開かれたブロードバンド技術「FASA」…研究開発はじまる

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従来技術と新アクセスシステムアーキテクチャ「FASA」 の比較
従来技術と新アクセスシステムアーキテクチャ「FASA」 の比較 全 3 枚 拡大写真
 日本電信電話(NTT)は8日、「アクセスネットワーク」(一般ユーザー向けのブロードバンド接続ネットワーク)の技術開発において、将来に向けた新コンセプト「FASA」(ファーサ、Flexible Access System Architecture)を発表した。

 従来、ネットワークインフラは、専用装置によって構成されており、アクセスネットワークについて専用装置が多量導入されている。そのため、機能を追加・変更するには、装置を部材レベルから開発し直す必要があった。またベンダごとの仕様の違いなども問題になっていた。

 「FASA」は、従来のように専用装置を用いるのではなく、アクセス装置を構成する機能を「ソフトウェア部品」「汎用ハードウェア」「外付けモジュール」の3種類の部品カテゴリに分け部品化し、それらを組み合わせるという新しいシステムアーキテクチャだ。

 アクセスネットワークにおいて、アクセス装置の実装にまで踏み込んだ部品化技術に関するコンセプト提案は、世界初とのこと。機能を部品化することで、サービス事業者は、柔軟かつ経済的にサービスを組み込むことが可能となる。

 NTTでは、キャリアネットワーク向けには「NetroSphere」(ネトロスフィア)構想を提唱。その実証実験環境として、「NetroSpherePIT」を構築・運用している。FASAについても、NetroSpherePITでの技術検証に着手。今後は他のキャリア、ベンダ等と協調しながら、これまで以上にオープンに研究開発を進めていく。APIも順次公開し、普及促進を図る方針だ。第一回目のAPI公開は2016年5月頃の予定。

NTT、ブロードバンド技術の新コンセプト「FASA」提唱

《冨岡晶@RBB TODAY》

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