【ダイハツ キャスト スポーツ 試乗】醍醐味満点のスポーティな走り…島崎七生人

試乗記 国産車
ダイハツ キャストスポーツ“SA II”
ダイハツ キャストスポーツ“SA II” 全 7 枚 拡大写真
『キャスト』3兄弟のなかで、ひときわ威勢のいいモデルがこの「スポーツ」。「スタイル」が標準仕様だとしたら、よりファンな走りをコミットする(!?)のがコチラ、という訳だ。

外観では凝ったフィルム製の白または黒ルーフのほか、Cピラーとドアミラーカバーに写真のような挿し色の赤も選べる。が、もし筆者が自分で選ぶなら、オレンジやブルーのモノトーン。あまり力まず、サラッと乗りこなしたいからだ。

インテリアで「ほぅ!」と思わせられたのは、インパネが「スタイル」とは別モノということ。助手席前にポケットがあり、中央エアコン吹き出し口のフチ取り形状、センターパネルの加飾(ピアノブラック調)などが専用。ダイハツ車ではお馴染みのmomoのステアリングも専用だ。基本的に機能的なデザインで、他のバリエーション同様、ドアトリムの上質な触感も注目点。メーター文字盤が“赤”であるのも専用だ。

走りは、決して見かけ倒しではなかった。FF、4WDとも搭載エンジンはターボのみの設定で、パフォーマンスは意のままといったところ。さらにサスペンションが専用の設定になっており、このためしっかりとした足さばき…とでもいおうか、山道でもエンジンをシュンシュンと言わせながら、ステアリングを切り込んで積極的な走りができる。

意外だったのはヨコハマADVAN A10を履きつつ、乗り味がしっとりとしているところ。この点では別のハイグリップ仕様(BSポテンザRE050A)のほうが当然ながらハード志向だった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【ジープ レネゲード eハイブリッド 新型試乗】レネゲード、ここにいよいよ極まれり…島崎七生人
  2. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る