「サブ・ソースユニット」活用でさらなる高音質化…本格システム構築法

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rainbow(レインボウ)・DSP1.8 + WiFi Module
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純正デッキを核として築く、“本格システム”について考えている。ここまでは「DSP内蔵パワーアンプ」を活用するスタイルと、「単体DSP」と「外部パワーアンプ」を導入するスタイルの2つをご紹介してきた。今回はそこに、もう1アイテムを足す楽しみ方をご紹介していく。

ナビ等の純正オーディオに「DSP」を足して“本格システム”を構築したら、ぜひ試していただきたいことがある。それは、「サブソースユニットを足す」というアプローチ。

純正オーディオに「DSP」を追加して“本格システム”を構築することで、サウンドクオリティは大きく向上するのだが、実はまだ伸びしろが残されている。それは、「ソースユニットの音質性能」。システムがハイエンドに近づいていくに従って、純正オーディオがバランスしなくなってしまうのだ。

純正オーディオが外せないからこその「DSP」導入作戦なのだが、だからといって、純正オーディオだけをソースユニットとして使い続けなければいけない、ということではない。

「DSP」の多くは、“ハイレベルインプット”以外の入力端子も備えている。「DSP内蔵パワーアンプ」もしかりだ。つまり、「DSP」を導入した時点で、システムに別のソースユニットを組み込む準備が、すでに整っている、というわけなのだ。しかも、デジタル入力を備えている場合が多く、デジタル接続で「サブソースユニット」を組み込めば、さらなる高音質化も狙えるのである。

さらには、「DSP」の中には、“ハイレゾ音源”を“ハイレゾ”のまま扱えるものある。または、ダウンコンバートすることにはなるものの、再生が可能な機種もある。チョイスした「DSP」がそのようなタイプであったなら、“ポータブルハイレゾプレーヤー”を導入することも検討してみよう。その能力を活用しない手はない。

さて最後に、純正オーディオを残したまま構築する“本格システム”のもう1つの形をご紹介しておきたい。それは、ビーウィズのリニアPCMプレーヤー「STATE MM-1D」(税抜価格:20万円)+プロセッサー「STATE A6」(税抜価格:28万円)を導入するという方法だ。

この場合「STATE MM-1D」は、最初から“サブ”ではなく“メイン”だ。「純正オーディオを残しながら“本格システム”を組む」、というスタイルとなる。

他の方式と比べてコストのかかるアプローチであることは確かだが、価格に見合った結果が得られることは間違いない。

また当機は、カー専用機である。それだけに他のデジタルポータブルオーディオプレーヤーと比べて、車内での操作性が高く、また、取り付け性にも優れていて、インテリアとの調和性も高い。高音質かつ、スタイリッシュなビーウィズ『MM-1D』を核とする“本格システム”も、1つの選択肢として検討してみる価値は大いにある。

ちなみに、「MM-1」の初代モデルが初登場したのは2005年であるのだが、当機は当初から純正システムと“本格システム”の共存を見据えて開発されていた。つまり、「純正+本格」という概念を、いち早く提示したユニットでもあるのだ。

純正オーディオを残したままで構築する“本格システム”について3日連続でお贈りしてきたが、いかがだっただろうか。純正オーディオからシステムを発展させていくスタイルは、今や、特別なものではなくなっている。この方法でカーオーディオを楽しんでいる人は相当に多い。

「DSP」も各社からさまざまなモデルが発売されている。機能、使い勝手、発展性を見極めて、自分にぴったりな1台を選び出していただきたい。そして、じっくりと“本格システム”を構築しながら、末長くカーオーディオを楽しんでいただきたいと切に思う。

純正オーディオを残したままでもカーオーディオは存分に楽しめる。参考にしていただけたら幸いだ。

純正オーディオを活かした“本格システム構築法”研究! Section 03 「サブ・ソースユニット」活用スタイル

《太田祥三》

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