重力波望遠鏡 LIGO で重力波の検出に初成功、アインシュタインが100年前に予言

宇宙 科学
質量が大きくコンパクトな天体からなる連星系が接近し、重力波を放出する様子のイメージ画像
質量が大きくコンパクトな天体からなる連星系が接近し、重力波を放出する様子のイメージ画像 全 1 枚 拡大写真

国立天文台は、全米科学財団と国際研究チームが2月12日(日本時間)、米国の重力波望遠鏡LIGO(ライゴ)で、2つのブラックホールの合体によって発せられた重力波の検出に世界で初めて成功したと発表した。

重力波の存在は100年前にアルバート・アインシュタインによって予言され、これまで間接的な証拠は見つかっていたものの、重力波が直接検出されたのは今回が初めて。重力波を使って、これまで見ることのできなかった宇宙を調べることが可能になったという点で、ノーベル賞級の成果となり、天文学における記念碑的業績となった。

アメリカ物理学会発行の物理学専門誌「フィジカル・レビュー・レターズ」に掲載された論文共著者の1人である、ラファエレ・フラミニオ教授(国立天文台重力波プロジェクト推進室長)は「今回の現象は人類史上、最も高エネルギーな天文現象の1つ。2つのブラックホールが合体した瞬間、太陽全質量の3倍と同等のエネルギーが放出され、観測可能な宇宙全体のエネルギーよりも大きなものだった。合体した2つのブラックホールは太陽の60倍もの質量の1つの新しいブラックホールになり、その直後、新しいブラックホールの振動も続けて重力波を発生し、この重力波も今回観測された」としている。

重力波を観測できると、他の方法では見えない銀河中心や星の内部で起こっている激変現象を観測できるようになる。中性子星やブラックホールの遭遇や合体の研究、ブラックホール誕生の観測、宇宙の始まりが重力波によって観測できるようになる可能性がある。

《レスポンス編集部》

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