【スバル WRX S4 スポルヴィータ 試乗】弁えた大人の高性能車…島崎七生人

試乗記 国産車
スバル WRX S4 SporVita
スバル WRX S4 SporVita 全 8 枚 拡大写真

ニュルブルクリンクのコース図のステッカーというと、こだわり派スバル車オーナーの定番のひとつ。ところが“イタリア”を身につけ新境地を提案してきたのが、この『WRX S4 Sporvita(スポルヴィータ)』である。

ポイントは内装にある。イタリア・トリノのMARIO LEVI(マリオ・レヴィ)から調達した革内装が与えられている。色はタンとブラックのコンビで、タンはドアトリム、シフトブーツ、アームレスト、ステアリング等にアクセントで使用。さらにステッチ(シートメイン部のそれはパターンも凝ったもの)もタンとし、室内全体のハーモニーを作り出している。どんな雰囲気か?のすべては写真でお伝えできず、実車をご覧いただくしかないが、しっとりとした風合いといい、匂いといい、これまでのスバル車とはひと味違う“モード系”のセンスで、確かに格別の味わいがある。

ベース車は最新の「WRX S4 2.0GT-S EyeSight」だから、走りは第一級だ。DUNLOP SPORT MAXX 245/40R18 93Wを履く足回りは、攻めるほどに気骨が伝わる設定。だが、普段、一般道を流す場面では“しなやかさ基本”のしっとりとした乗り味を示す。

300ps/40.8kgf・mの性能の水平対向2リットルターボは、もちろんこれまでどおりの高次元の走りを堪能させてくれる。とはいえそれは能ある鷹の爪のようでもあって、ジェントルな振るまいがサマになる、弁えた大人の高性能車といった佇まいだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  3. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】「カッコよさ」盛り込んだ軽ハイトワゴンの逆襲…中村孝仁
  5. 雨天・高速走行時の浮き上がりを防ぐ! ダイハツ『エッセ』など4車種用「スポーツエアロワイパーブレード」を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る