【デリーモーターショー16】「ハッチバック以上、サルーン未満」のセダンが大人気

自動車 ニューモデル モーターショー
VWアメオ
VWアメオ 全 10 枚 拡大写真

2月上旬、デリー近郊のグレーターノイダで開催されたデリー・オートエキスポ(デリーモーターショー)。海外メーカーはインド専用モデルとしてコンパクトセダンを投入する例が目立っている。

インドで頻繁に見かけるのは、ハッチバックモデルに短いトランクリッドを追加したような「セミノッチバック」とも呼ばれるコンパクトカーだ。これは高いセダン需要とインド特有の税制を勘案した結果に産み出されたもので、路上の風景を特有なものにしている。

インドでは国内で製造された車両の購入時にかかる物品税の比率が、全長4mを境界として大きく変化する。サイズの小さいほうが税率も低くなるのは当然で、このため各社は競って「インド専用の、全長4000mm未満のノッチバックセダン」を開発しているわけだ。

そして今回のデリーショーではVWが『ポロ』にトランクルームを追加した『AMEO(アメオ)』をデビューさせた。インドではすでにポロとプラットフォームを共有するセダン『ヴェント』を販売しているが、全長は4000mmを大きく上回っている。このためポロと同クラス、同価格帯のセダンとしてアメオを投入し、市場競争力を高める考えだ。アメオのエンジン排気量はガソリンが1.2リットル、ディーゼルが1.5リットル。今年後半に発売となる予定。

またシボレーもハッチバックの『ビート』をベースにした『ESSENTIA(エッセンティア)』を初公開。寸法は公表されていないが、ビートの全長が3675mm程度ということを考えると、エッセンティア も4000mm以下に収まっていることは確実だろう。

このクラスはすでにマルチスズキの『スイフト・ディザイア』をはじめ、フォードが昨年後半に発売した『FIGO ASPIRE(フィーゴ・アスパイア)』それにヒュンダイ『XCENT(エクセント)』といった人気車種がひしめく激戦区となっている。

また地元のタタも『ZEST』に加えて、今回新たに『KITE 5』をデビューさせている。今後はさらに選択肢が充実し、コンパクトSUVとともに市場を牽引してゆくことになりそうだ。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  2. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
  5. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る