【鈴鹿の名“対決”】ピケ vs マンセル、思わぬ決着…1987年F1日本GP

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
1987年F1日本GP
1987年F1日本GP 全 12 枚 拡大写真
1962年に開場し、50年以上の歴史を持つ鈴鹿サーキット。特にF1日本GPでは過去に11度もチャンピオン決定の瞬間を迎えるなど、数々のライバル対決の舞台となってきた。その中から、今回は開催初年度となった1987年F1日本GPを取り上げていく。

◆ネルソン・ピケvsナイジェル・マンセル

鈴鹿では初開催となったF1世界選手権。いきなりネルソン・ピケとナイジェル・マンセルによる熾烈なチャンピオン争いに注目が集まった。シーズンを通して安定した成績でポイントを積み重ねてきたピケ。自身3度目のチャンピオンも目前かと思われたが、終盤戦にきてマンセルも負けじと連勝。逆転チャンピオンへの可能性を残して鈴鹿にやってきた。

ところが思いもよらぬ形で、このライバル対決は決着を迎える。金曜日のセッション中、S字コーナーでバランスを乱しタイヤバリアに激突。マシンが宙を舞い地面に叩きつけられるように着地した。これで背中を強打してしまったマンセルは止むなくレースを欠場。決勝レースを迎える前にピケの87年ワールドチャンピオンが決まった。

◆ポルシェvsホンダvsフェラーリ

また、1980年代はターボエンジン同士の対決も白熱。この年はポルシェ、ホンダ、フェラーリが激しいトップ争いを繰り広げた。ホンダのお膝元であり母国日本でのレースということでホンダ勢(ウイリアムズチームとロータスチーム)への期待も高まったが、ポールポジションを奪ったのはゲルハルト・ベルガー(フェラーリ)。決勝もトップの1コーナーを通過するとそのまま快走。アクシデントやトラブルに見舞われるライバルをよそに終始力強い走りを見せトップチェッカー。名門フェラーリに2年ぶりの勝利をもたらし、強豪のポルシェ、ホンダ勢を打ち負かしたレースだった。


鈴鹿サーキットでは3月12・13日、「2016 モータースポーツファン感謝デー」が開催。今回のテーマは「対決」。様々なゲストや車両が登場し、バトルを繰り広げる。

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  4. 日産、2025年の「NISMO Festival」中止…「例年通りの開催が難しいと判断」
  5. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る