【メルセデスベンツ V220d 試乗】堅牢という説得力…島崎七生人

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ V220d
メルセデスベンツ V220d 全 9 枚 拡大写真

搭載エンジンは日本専用に開発したという2.2リットル直4ディーゼルターボ。用意されるカタログも他モデル同様の立派さ、標準/ロングの2タイプのボディも設定する…など、このクルマの日本市場への並々ならぬ意気込みが伝わってくる。

実車は“説得力”に満ちていた。全幅1930mmの豊かなボディサイズは歴代モデル同様で、ロングならホイールベースとリヤのオーバーハングを伸ばし、客室とラゲッジスペースの両方をしっかりと拡大している。

試乗車は標準ボディ。2、3列目シート各席に3点式シートベルトを一体化。取材時は時間と人手と腕力(!?)の制約で試さなかったが、2列目以降は前席とも脱着可能なのはこれまでと同じ。サイズをフル活用した使い方ができる。

前席は乗用車そのもの。2、3列目も床から座面までの高さが十分あり、自分からドアまでの空間がゆったりしている(2列目の場合)など、ゆとりと快適性の高さはならでは。バムッ!と重厚な閉じ音のドアなど、道具としてのしっかり感も十分に伝わる。

乗り味もまったく危なげない…というか、悠然としたもの。高速走行時の安定感もさすがと唸らされる。163ps/38.7kg・mを発するディーゼルターボは、7速ATの的確なシフトにより、低速からクルマを無理なく走らせる。100km/hは7速なら1000rpm台前半で、剛性感たっぷりのいかにも堅牢なボディに包まれ、快適な走行が楽しめる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  3. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  4. 【ボルボ XC60 ウルトラB5 新型試乗】大胆緻密なマイチェンが証明する、ベストセラーであり続けている理由
  5. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る