【スズキ アルトワークス 復活】冷却性能の向上が生んだ豊かなトルク

自動車 ニューモデル 新型車
スズキ アルト ワークスのエンジン
スズキ アルト ワークスのエンジン 全 9 枚 拡大写真

スズキ『アルトワークス』のエンジンは、「ターボRS」をベースに性能を向上させた、ワークス専用チューニングとなっている。

アルトワークスのエンジンは、ターボRSで開発したR06A型ターボエンジンから、最大トルクを 98Nmから100Nmへ2Nmアップさせることで、「より豊かなトルクを感じさせるチューニングを行っている」とスズキ広報部の神原圭吾氏は話す。これにより、車両の動力性能を示す数値、いわゆるトルクウエイトレシオはターボRSの6.8から6.7と小さくなった。

これは、エンジンの冷却性能の向上による結果。具体的にはエンジン本体の冷却と、エンジンルーム内の冷却性能向上だ。エンジン本体は、サーモスタットの開弁温度を 88度から 82度と 6度下げることで燃焼室の温度低減を図った。その結果、充填効率が向上し燃焼時のノッキングを抑制。「ターボRSを上回る力強いトルクフィーリングを実現している」と神原氏。

エンジンルーム内の冷却性能向上は、フロントバンパー運転席側に開口部を設置することで、エンジンルーム内の温度を下げると同時に、その上部にある吸気口からの熱の吸い込みも抑制している。

更にアクセルレスポンスも向上。「加速時のレスポンスディレイを 10%短縮することで、よりダイレクトな加速感を味わえるようにしている」という。

また、スピードメーターにはワークス専用装備としてワークスのロゴが配置され、ブーストインジケーターも設けられた。このブーストインジケーターは、過給圧のかかり始めは白く点灯し、過給圧が増すにつれてグラデーションでだんだんと赤色に変化する。「このように直観的な視覚表示も行うことで、よりスポーティーな雰囲気を演出している」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 直前予想! 日産のフラッグシップSUV『パトロール』にNISMOが登場、日本に来る?
  3. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
  4. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る