【新聞ウォッチ】大阪・梅田で暴走11人死傷、51歳男性運転手“体調悪化”の可能性も

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年2月26日付

●シャープ鴻海の傘下に、正式発表、液晶再建に3000億円(読売・1面)

●タカタ破裂原因を説明、欠陥エアバッグ車各社、費用請求へ(読売・10面)

●川崎重工社長に金花常務昇格へ(朝日・10面)

● シビック・セダン、国内復活へ(毎日・7面)

●訪日外国人向けOK「自家用車タクシー」(産経・11面)

●東南アジア新車販売4%減、1月、タイ、新税制で不振(日経・9面)

●マレーシアのSUV富士重が生産5倍、車種追加(日経・11面)

●パナソニック4円増配、今期末(日経・17面)

●収益変調こう読む、富士重工、円高逆風、来期減益も(日経・17面)

ひとくちコメント

昼休みの混み合う繁華街で歩行者を巻き込んだ痛ましい自動車の暴走事故が起こった。

大阪市の阪急梅田駅近くにあるスクランブル交差点で猛スピードの乗用車が新阪急ホテル前の歩道に突っ込み、歩行者を次々に跳ね飛ばした。運転手を含む2人が死亡し、1人が意識不明、8人が重軽症を負う大惨事となった。

きょうの各紙は1面トップで「シャープ、鴻海傘下入り決定」を報じているが、その隣には「大阪・車暴走運転車ら2人死亡」の記事。

歩道に乗り上げたまま、花壇に衝突し、バンパーやフロントガラスが粉々に割れたトヨタ自動車の「黒いプリウス」の写真が大きく取り上げられている。事故現場の写真をみただけでも、減速しないまま突進して激突しことがうかがえる。

事故を起こした車両は奈良ナンバーで、運転手は奈良市でビル管理会社を経営する51歳の男性だったという。捜査関係者によると「(大動脈が破裂したり意識を失ったりすることもある)大動脈解離の症状がみられる」(朝日)との報道もあり、運転中に体調が悪化した可能性もあるようだ。

最近の新型車には、衝突被害を軽減する「自動ブレーキ」が装着されている車種も少なくない。だが、事故を起こした車両には自動ブレーキの機能が装着されていないとみられる。

運転手が走行中に意識を失えば、まさに「自動運転」と同じ状態になる。「無人走行」の是非を問う議論が活発化しているが、まずは運転中の不注意や体調不良を感知して、未然にトラブルを防ぐ安全装置を義務付けるなどの対策の強化を優先するべきだろう。

《福田俊之》

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