【官能カーオーディオ!】愛車に“プラスワン”して、快適カーライフ パート3…防音・静音

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ルーフへの「防音・静音」作業例。
ルーフへの「防音・静音」作業例。 全 5 枚 拡大写真

車室内の“音環境”の改善を目指して行う、“プラスワン”について広く検証している。第3回目となる当回は、「防音・静音」について考えてみる。車内が静かであればあるほど、ドライブのストレスは確実に少なくなる。それを実現させるための具体的なプランとは…。

車内の「防音・静音」に対する関心は、昨今、高まる一方だ。ロードノイズや、雨音、風切り音等が気になる、と言うドライバーが増えているのである。

これは、音に対して過敏なドライバーが増えてきたということではなくて、「音が気になる車種が増えてきた」ということに他ならない。一般的にロードノイズが大きいと言われるSUVを選ぶユーザーが増えたこと、そしてハイブリッド車を筆頭にエンジン音が静かになったことで他のノイズが気になるように…など様々な要因が挙げられる。とにもかくにも、「車内の騒音問題」は増大してきているのである。

というわけで、「防音・静音」への関心の高まりをバックボーンとして、トランクや、フロア足元等々の部位ごとに施工できる、「防音・静音」のパッケージキットの登場が目立ってきている。それぞれ適材適所で部材が厳選され、量もジャストに計算されているので、これらを購入して自分で作業してみるのも悪くない。中には、内張りパネルを外してパネル内にアクセスする必要があるものもあり、そのようなタイプとなると、内張りパネルを外したことがない方にとっては少々ハードルは高いのだが、そこさえクリアできれば後はそれほど難しくはない。どこを施工してもそれぞれ一定の効果を得られるはずで、作業後の達成感も大きく、DIYの醍醐味を十二分に味わえる。

作業のコツを1つご紹介しておこう。それは、「部材を貼る場所の“脱脂”をしっかりと行う」、これに尽きる。ブレーキクリーナー等を用意して、汚れや油分をあらかじめきっちり落とすことがとても重要だ。その上でしっかりと圧着して、確実に貼り付けたい。そうすることで効果も上がり、さらには、後からパネル内で部材が剥がれてしまう心配も減らせる。くれぐれも“脱脂”を怠りなきように。

さて、DIYでピンポイントに対処するのも良いのだが、やって効果が大きい作業と言えば、天井全体への処置と、フロア全体への処置、この2つだろう。

しかしながら、これらをDIYで行うのは至難の技だ。ルーフの場合は、天井の内張りパネルを外すことが相当に難しく、フロアに関しても、シートを外す等々の準備作業は困難を極める…。

なので、天井もしくはフロアの「防音・静音」を行おうと思ったときには、プロに依頼するのが一番だ。これらの作業をメニューに取り入れている“カーオーディオ・プロショップ”は少なくないので、お近くのお店を探してHPを覗いてみよう。費用は車種によって、さらには使用する部材のグレードによっても大きく変わってくるので一概には言えないが、6、7万円から、という設定が多いように見受けられる。

なお、部材の種類は結構多い。価格に応じて結果もそれなりに違ってくるので、どこまでの予算を用意すべきか悩ましいところではある。そのあたりはお店とじっくりと相談するしかない。

ちなみに、写真で使われている部材は、ロシアの実力アコースティックマテリアルブランド『STP』の、「STP HYBRID」という製品だ。軽量で耐水性に優れた制振シートと、断熱性能の高い特殊発泡シートが組み合わされたハイブリッド構造となっていて、制振、吸音、断熱、遮音性能に優れていることを特長としている。このような、複合的な効果を発揮する部材であると、作業後の安心感が高い。予算との兼ね合いにはなるが、マルチな性能を有する部材が狙い目ではある。ご参考までに。

ルーフもフロアも、それぞれフルに施工したならば、相当に大きな結果が得られるはずだ。クルマのグレードが1ランク上がったかのように、ドライブの快適性がぐっと向上する。車内の「防音・静音」を考えるなら、天井とフロアへの施工を検討してみて損はない。同時に両方やらずとも、まずはどちらかだけでいいだろう。“プラスワン”する効果は絶大だ。

《太田祥三》

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