【INDYCAR】開幕迫る…佐藤琢磨、フェニックス合同テストで本格始動

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#14 佐藤琢磨の16年シーズンが本格的に動き出した。
#14 佐藤琢磨の16年シーズンが本格的に動き出した。 全 7 枚 拡大写真

現地2月26~27日、インディカー・シリーズの合同テストがアリゾナ州の「フェニックス・インターナショナル・レースウェイ」で実施され、今季も同シリーズに参戦する佐藤琢磨が出走、新シーズンの戦いを本格スタートさせている。

今季インディカーのカレンダーに第2戦(現地4月2日決勝)の開催地として久々に加わったフェニックス(オーバルコース)での合同テスト。21人のドライバーが参加し、2日間総合のトップタイムをマークしたのはシボレーエンジン搭載のチームペンスキー、#3 エリオ・カストロネベスだった。以下4位までがシボレー勢で、ホンダ勢トップは5位の#27 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)。#14 佐藤琢磨(AJ.フォイト・レーシング)は全体13位、ホンダ勢4番手であった。

今回のテスト参加ラインアップを見る限り、今季のインディ上位戦線に大きなトピックとなるドライバー移籍はないようで、シボレー勢のペンスキーとガナッシの両巨頭チーム、そしてホンダ勢ではアンドレッティといったところが変わらずに最前線を賑わしそう。

#3 カストロネベスに#12 ウィル・パワー、#2 ファン・パブロ・モントーヤ(以上ペンスキー)、#9 スコット・ディクソンに#10 トニー・カナーン(以上ガナッシ)、そして#28 ライアン・ハンターレイ(アンドレッティ)、これらシリーズチャンピオン獲得もしくはインディ500優勝(あるいはその両方)を経験している面々が、シリーズ戦3年ぶりの勝利を目指す琢磨の前に立ちはだかることになるだろう。

琢磨は初日を終えた段階でフェニックスのコースについて「とてもチャレンジング。ターン1とターン4ではキャラクターがかなり異なっていて、そこが楽しい。まだ(この時点では)他車と集団で走っていないので、そういった状況でどうなのかは分からないが、(ここでの第2戦は)確実にエキサイティングなレースになると思う」とのコメントを残している。16年仕様のエンジン等についても「すべてがとてもポジティブに感じられる」と、いい印象をもってテストに入れたようだ。

ベストタイムの順位自体は前述したように21人中13位だが、テストメニューの進め方やコンディションにも依る部分があるので、テストでのタイムは必ずしも戦力状況を正確には示さない。2日目の最終セッションに限れば4番手タイムでもあり、在籍4年目となるチームとの作業がこの先、順調に進むことを期待したいところだ。

今季のインディカー・シリーズは全16戦の予定で、開幕戦の舞台はフロリダ州セント・ピーターズバーグ(ストリートコース)。決勝は現地3月13日、北米最高峰シリーズもいよいよ開幕秒読みとなってきている。

《遠藤俊幸》

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