【鈴鹿の名“対決”】雨中でガードナーを圧倒したマモラ…1987年WGP日本GP

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
鈴鹿の名対決1987年WGP日本GP
鈴鹿の名対決1987年WGP日本GP 全 9 枚 拡大写真

F1日本GP同様に、2輪のロードレース世界選手権も87年から鈴鹿で開催が始まり、F1に負けないくらいのライバル対決が繰り広げられてきた。

ワイン・ガードナー vs ランディ・マモラ

87年、終盤までチャンピオン争いを繰り広げたワイン・ガードナーとランディ・マモラが早速開幕戦の鈴鹿から火花を散らすことになった。

決勝レースはウエットコンディション。シーズンの開幕戦でほぼ全員にとって初のコースということもあり、レース序盤は慎重な出だしを見せる選手が多かった。そんな中、雨を得意とするマモラがトップに浮上。ガードナーをはじめ、強豪ライダーを一気に引き離す快走をみせる。

これをホンダのエースであるガードナーも2番手に浮上しマモラを追いかけるが、差は広がる一方。結局、42秒もの大差をつけてマモラが87年の日本GPを制した。2位に入ったガードナー。87年シーズンは彼が7勝を挙げる圧倒的な活躍でチャンピオンを獲得したが、42秒という大差に「マモラ圧勝」という雰囲気が漂った。まさに「レイニー・マモラ」というニックネームを象徴するレースとなった。

外国人ライダー vs 日本人ライダー

87年の世界GPには平忠彦と八代俊二がフル参戦。この他にも多くの日本人ライダーが開幕戦の鈴鹿にスポット参戦を果たした。予選では八代が4番手、平が5番手と世界のトップライダーの間に割って入る走りを披露。決勝でも好走をみせた八代だったが、残念ながら転倒でリタイア。平も雨の中粘り強く走ったものの6位と表彰台にはとどかなかった。

そんな中、スズキ開発ライダーを務めていた伊藤巧が活躍。雨で混乱する中団グループで競り勝ち3位表彰台を獲得。さらに河崎裕之(ヤマハ)が7位、片山信二(ヤマハ)が9位に入るなど日本人ライダー4人がトップ10圏内でフィニッシュしてみせた。

さらに250ccクラスでは小林大が優勝。日本人ライダーが大活躍をみせた1戦だった。

鈴鹿サーキットでは3月12・13日、「2016 モータースポーツファン感謝デー」が開催。今回のテーマは「対決」。様々なゲストや車両が登場し、バトルを繰り広げる。

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る