すばる望遠鏡で「食べ散らかす赤ちゃん星」を観測…国立天文台など

宇宙 科学
すばる望遠鏡に搭載されたカメラHiCIAOが映し出した赤ちゃん星たちの星周物質の分布
すばる望遠鏡に搭載されたカメラHiCIAOが映し出した赤ちゃん星たちの星周物質の分布 全 2 枚 拡大写真

台湾中央研究院や国立天文台などのメンバーからなる国際共同研究チームは、すばる望遠鏡に搭載されたカメラ「ハイチャオ」を使って星と惑星が活発に成長していると考えられる現場を捉えることに成功した。

今回観測された画像は、これまで観測されてきた赤ちゃん星と大きく異なり、3つの星では星周物質の分布に尾のような構造が見られ、さらにそのうちのひとつでは渦のような運動に伴うと見られる構造がある。

別の星では中心星から複数の筋のような構造が伸びており、中心星でのバースト(突然の増光を伴う突発的な質量降着)が星周物質を吹き飛ばしたかのようにも見えるとしている。

国立天文台では「あたかも、夢中に食べる人間の赤ちゃんが、ごはんを食べ散らかしているかのよう」としている。このような星周構造が赤ちゃん星のまわりで観測されたのは、世界で初めて。

新しい成果は、星と惑星系の誕生の謎を解く上で重要な手がかりになるとしている。

今回の研究成果は、アメリカの科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に掲載された。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. “空気圧が減る理由”を徹底解説! 今日から始める賢いタイヤ管理術~Weeklyメンテナンス~
  4. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  5. 約67万円から買える小型トラック、印タタが「エースプロ」発表…EVも用意
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る