アウディ通期決算、営業利益は0.3%減…排ガス問題で引当金 2015年

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アウディのルパート・シュタートラー代表(ジュネーブモーターショー16)
アウディのルパート・シュタートラー代表(ジュネーブモーターショー16) 全 4 枚 拡大写真

ドイツの高級車メーカーで、フォルクスワーゲングループ傘下のアウディは3月3日、2015年通期(1‐12月)の決算を公表した。

同社の発表によると、ランボルギーニなどを含めたグループ全体の売上高は、584億2000万ユーロ(約7兆2722億円)。前年の537億8700万ユーロに対して、8.6%増えた。

一方、2015年通期の調整後の営業利益は、51億3400万ユーロ(約6390億円)。前年の51億5000万ユーロに対して、0.3%の減益となった。これは、フォルクスワーゲングループの排ガス不正問題において、3.0リットルV6TDIエンジンを開発したアウディが、今後のリコール(回収・無償修理)などに備えて、引当金を計上した影響が大きい。

2015年の世界新車販売台数は、過去最高の180万3250台。前年比は3.6%増だった。欧州が、前年比4.8%増の79万9950台と好調。このうち、地元ドイツは5.7%増の27万0063台だった。中国(香港を含む)は2015年、57万0889台を売り上げたものの、前年比は1.4%減と後退。米国は、過去最高の20万2202台を販売。前年比は11.1%増と、2桁増を保つ。

車種別の実績では、新型『A3』シリーズが2015年、前年比20.3%増の37万2750台と大きく伸びた。SUVのQファミリーも、前年比6%増の53万7950台と好調。新型を投入した『TT』は、87%増の2万9950台を売り上げた。

アウディのルパート・シュタートラー取締役会会長は、「2016年は30億ユーロ以上を投資する。電動化とデジタル化を進めていく」とコメントしている。

《森脇稔》

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