アルマ望遠鏡で原始星を取り巻くガス円盤とガスの動きを観測成功

宇宙 科学
TMC-1Aの想像図
TMC-1Aの想像図 全 3 枚 拡大写真

東京大学大学院理学系研究科の大学院生の麻生有佑氏と国立天文台ハワイ観測所の大橋永芳教授らを中心とする研究グループは、アルマ望遠鏡の観測で、原始星を取り巻くガス円盤とその周囲でのガスの動きをこれまでになく詳細に明らかにした。

研究グループは、原始星を取り巻く円盤の構造を詳しく調べるため、地球から約450光年の距離に位置するおうし座にある原始星TMC-1Aをアルマ望遠鏡で観測した。

TMC-1Aは、誕生直後の若い星で、その周囲にはガスの円盤があり、さらにそれを取り巻くようにガス雲(エンベロープ)が取り囲んでいることが知られている。しかし、ガス円盤が星の誕生過程のどの段階で作られ、どのように成長していくのか、観測的研究からも理論的研究からも明らかになっていない。

今回の観測では、高い感度を持つアルマ望遠鏡によって、原始星を取り巻くガス円盤とそこに向かってゆっくりと落下するガスを直接見分けることに初めて成功した。

今回の研究成果は、原始星周囲の円盤の成長と進化の謎に迫る重要な一歩になるとしている。

《レスポンス編集部》

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