アルマ望遠鏡で原始星を取り巻くガス円盤とガスの動きを観測成功

宇宙 科学
TMC-1Aの想像図
TMC-1Aの想像図 全 3 枚 拡大写真

東京大学大学院理学系研究科の大学院生の麻生有佑氏と国立天文台ハワイ観測所の大橋永芳教授らを中心とする研究グループは、アルマ望遠鏡の観測で、原始星を取り巻くガス円盤とその周囲でのガスの動きをこれまでになく詳細に明らかにした。

【画像全3枚】

研究グループは、原始星を取り巻く円盤の構造を詳しく調べるため、地球から約450光年の距離に位置するおうし座にある原始星TMC-1Aをアルマ望遠鏡で観測した。

TMC-1Aは、誕生直後の若い星で、その周囲にはガスの円盤があり、さらにそれを取り巻くようにガス雲(エンベロープ)が取り囲んでいることが知られている。しかし、ガス円盤が星の誕生過程のどの段階で作られ、どのように成長していくのか、観測的研究からも理論的研究からも明らかになっていない。

今回の観測では、高い感度を持つアルマ望遠鏡によって、原始星を取り巻くガス円盤とそこに向かってゆっくりと落下するガスを直接見分けることに初めて成功した。

今回の研究成果は、原始星周囲の円盤の成長と進化の謎に迫る重要な一歩になるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  2. トヨタとパナソニックの合弁、新型リチウムイオン電池生産開始…レクサス『RZ』やスバル『ソルテラ』に搭載
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. パイオニア、『プリウス』『ジムニー』『スペーシア』専用カーオーディオ取付キット3機種を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る