スバルのデザイン、ボディカラーも“DYNAMIC×SOLID”…「無機質な鉱物をモチーフに」

自動車 ビジネス 企業動向
スバル インプレッサ セダン コンセプト(ロサンゼルスモーターショー15)
スバル インプレッサ セダン コンセプト(ロサンゼルスモーターショー15) 全 8 枚 拡大写真

スバルは新たなデザイン戦略として、デザインフィロソフィー“DYNAMIC×SOLID”を発表。それはエクステリア、インテリアだけでなく、カラーにも反映されるという。

DYNAMIC×SOLIDをベースにしたボディカラーは「無機質な鉱物をモチーフに開発をしている」とは、スバル商品企画本部デザイン部部長の石井守氏の弁。

その一例は、ロサンゼルスモーターショー15で発表した『インプレッサセダンコンセプト』で、そのカラーはルビーレッドという名称だ。石井氏は、「ルビーはダイヤモンドの次に硬い鉱物だ。それがDYNAMICでSOLIDな色のイメージと合っている」と説明。

またジュネーブモーターショー16の『XVコンセプト』は、グレイシアカーキシリカという。「グレイシアとは氷河の意味で氷河のダイナミックさを表現したかった」と石井氏。また、氷河は雪に圧力がかかることで出来、そこで純度が高くなる。そこに光があたると青く光る。それを再現したのだ。

具体的には、「ブルーのガラスのビーズをたくさん入れることで、氷河が光にあたって、少し氷が溶けだして、その氷の結晶と水の光がきらきらとしているシーンを表現しようとした」という。

つまり、DYNAMIC×SOLIDをカラーで表現すると次のようなストーリーになる。「スバルは星。星というと地球で、地球というと鉱物だ。鉱物はいろいろな色や素材感を持っているので、我々はそのイメージを出していったのだ」。つまり、「木の青葉ではなく、人間の血液でもない。無機質なものから生まれるダイナミックさを表現しようとしている」とコメントした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 父親への贈り物に“16万針の刺繍”で飾ったロールスロイスを…世界に一台の『ファントム・ダンテル』公開
  4. 新型『キックス』ブラジル発売で浮き彫りになった「日産への期待と本音」
  5. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る