国産初の量産型蒸気機関車、重要文化財に…京都鉄道博物館で展示

鉄道 行政
国産初の量産型機関車の233号。4月29日オープンの京都鉄道博物館で展示される。
国産初の量産型機関車の233号。4月29日オープンの京都鉄道博物館で展示される。 全 1 枚 拡大写真

JR西日本が所有する230形蒸気機関車の1両(233号)がこのほど、国の重要文化財に指定される見込みとなった。文部科学大臣・文化庁長官の諮問機関である文化審議会が3月11日、233号を重要文化財に指定するよう文科相に答申した。

文化庁とJR西日本の発表によると、233号は逓信省鉄道作業局が汽車製造に発注し、1903年度に完成したタンク式の蒸気機関車。2軸の動輪と2軸の補助輪(先輪1軸・従輪1軸)を備えている。

1909年までに51両が製造された国産初の量産型機関車で、現存する国産の量産型蒸気機関車としても最も古い。蒸気機関車国産化の「先鞭をつけた型式の車両として、鉄道史、産業史上などに学術価値が高い」(文化庁)という。

233号は交通科学博物館(大阪市港区)で保存されてきたが、同館は2014年4月6日で閉館。今年4月29日にオープン予定の京都鉄道博物館(京都市下京区)に移って展示される予定だ。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. 今年の「鈴鹿8耐」は新モデルの日本初披露が目白押し!? 話題のネオレトロバイクも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る