【ATTT16】メルセデスベンツの「インテリジェント ドライブ」、ATTTアワード最優秀賞受賞

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ATTTアワード表彰式(ATTT16)
ATTTアワード表彰式(ATTT16) 全 14 枚 拡大写真

モバイル、IT、モビリティの融合による技術革新で開発された優れた商品やサービス、ソリューションに対し贈られるATTTアワードの表彰式が3月16日、東京ビッグサイトで開催中の第7回「国際自動車通信技術展(ATTT16)」会場で行われた。

最優秀賞にはメルセデス・ベンツ日本の安全運転支援技術「インテリジェント ドライブ」が選ばれた。選考委員を務めるIT・自動車ジャーナリストの神尾寿氏は「インテリジェントドライブは日本ではドライブアシストと位置づけられているが、グローバルでみるとほとんど自動運転に近いものになってきている。ベンツという会社はやはり歴史のある会社らしく、きちんと技術を積み重ねて地に足をつけた形で実用化に向けて取り組んでいる。また出来上がった技術も非常に先進的であるというところを選考委員会の満場一致で評価し、今回の最優秀賞の授与という形になった」と選考理由を述べた。

メルセデス・ベンツ日本でマーケティング・コミュニケーション部部長を務める禰宜田謙一氏は「インテリジェントドライブというシステムはミリ波レーダーとステレオカメラを合わせたセンサーシステムによって車両周り360度を監視して、ドライバーがミスをすることを前提に、そのミスをできる限り軽減するよう機械側で助けるという考え方で造っている。今後も事故ゼロを目指して自動運転に向かって開発を進めているので、私達の商品に是非注目して頂きたい」と受賞の喜びを語った。

特別賞はソラコムの「IoT通信プラットフォーム」が受賞した。選考委員を務めるITジャーナリストの林信行氏は「IoTという言葉が去年あたりから話題にはなっているが、ソラコムのIoT通信プラットフォームは、それを実践するために必要な通信の部分を提供する非常に珍しいサービスとして立ち上がった。しかも安全でセキュアで、明朗会計という基盤になっている。IoTとテレマティクスの部分で新しいプラットフォームになっていくと期待している」と選考の理由を話した。

選考委員長を務める慶應義塾大学大学院特別招聘教授の夏野剛氏は「いよいよこの賞をつくっている意味がずいぶん出てきたなと思わせたのが今年。自動車業界のIT化がここにきて一気に進んでいるという印象を強く受けた。来年以降、おそらくさらに自動車業界のIT化が加速していくと思う。それを予言するような今回の受賞者リストだと思っている」と総評した。

なお各部門賞の受賞者は以下の通り。
先進安全・環境技術部門:ボルボ・カー・ジャパン「XC90」
自動運転/AI部門:エヌビディア「DRIVE PX」
コンテンツ・サービス部門:ナビタイムジャパン「カーナビタイム/ナビタイムマイレージ」
社会ソリューション部門:東日本旅客鉄道「JR東日本アプリ」

《小松哲也》

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