東京都交通局、都電荒川線の旧型車を大規模改修…形式も変更

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7000形を改修した7700形。5月から運行される。
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東京都交通局は3月17日、都電荒川線で運用している7000形電車を大幅に改修した車両を、5月から運行すると発表した。形式名は7700形に変更する。

7000形は、1954年から1956年にかけて製造された都電の車両。現在残っているのは1955年末から1956年にかけて製造された車両で、1977年に車体をワンマン運転対応のものに交換した。近年は8800形や8900形など新型電車の導入に伴い廃車が進んでいるが、交通局は一部の車両を大幅に改修することで今後も使用することにした。

発表によると、7700形は7000形の車体や冷房装置、放送装置などを再利用。外観のデザインは全盛期の都電をイメージした「クラシックモダン調」とし、緑色ベースの2両とえんじ色ベースの3両、青色ベースの3両を導入する。

車内表示器は液晶2画面に変更して見やすくする。ドア部分の幅は今より10cm広げて1mとし、乗り降りしやすくする。車内照明はLED化を図る。このほか、縦手すりの設置や降車押しボタンの増設、ロングシート横の大型袖仕切りの設置により、安全性や車内の快適性を向上させる。

制御装置はエネルギー効率の向上を図るため、VVVFインバーター装置を搭載。台車は8900形でも使用している新型を導入し、乗り心地の向上を図る。

5月から運行されるのは、緑色ベースの2両。その後は2016年度末までに、えんじ色ベースの3両と青色ベースの3両が順次導入される予定だ。また、5月の運行開始に先駆けて3月28日の12~14時に一般公開が行われる。

《草町義和》

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