【マツダ CX-3 試乗】快適性を改善したBセグSUV、人気再上昇の予感…諸星陽一

試乗記 国産車
【マツダ CX-3 試乗】快適性を改善したBセグSUV、人気再上昇の予感…諸星陽一
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ディーゼルエンジンのみをラインアップするBセグSUVという珍しい設定のマツダ『CX-3』が改良を受けた。

今回の改良ではすべてのグレードでエンジンの振動や騒音を低減する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を標準化、フロントドアガラスの厚板化などによって静粛性を向上。サスペションのダンパーやスタビライザー、電動パワステの制御なども変更された。

試乗したのは「XDツーリング」。今回は改良前と改良後を比較試乗できるという状況で行われた。このため細かい部分の進化も感じられたのだだが、それ以上に思ったのがCX-3の日本における立ち位置のよさだ。コンパクトなBセグメントでありながら、遊び心を感じさせるSUVに仕上げられているという部分が、日本の市場にピッタリとマッチしている。今の日本にちょうどいいポジションにいるのがCX-3と言っていい。

改良で変わった部分は比較試乗をしないと明確でないレベルなのだが、そのなかでもとくに気に入ったのが快適性の向上。エンジンの振動が減り、ノイズの遮音がよくなったことで車内はより静かな環境を手に入れている。そのうえで、サスペションまわりの改良によりクルマの路面に対する柔軟性が向上している。十分に満足していた動きをする機械や道具にちょっと油を差したらさらに使いやすくなった…サスペションの動きからはそんな印象を受ける。

また、電動パワステのアシスト量が平均的になったことで、全体的な走りが素直な印象となっている。とくに切り始めや低速時のアシスト量が増しているので、非力な人にはいいだろう。私としては、以前のセッティングも悪くないと思っているが。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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