日産が3月に大磯で実施した小型商用車(LCV)全ラインナップ公開で、1月にマイナーチェンジが施された『NV350キャラバン』の外装・内装の展開版となる「クロムギア パッケージ」(スーパーブラック)と「トランスポーター」(ホワイト)が展示されていた。
クロムギア パッケージは、「バン DX スーパーロングボディ ワイド幅 ハイルーフ 低床 6人乗り 4ドア」「バン プレミアムGX ロングボディ 標準幅 標準ルーフ 低床 5人乗り 5ドア」などに設定されるシリーズで、ブラックメッキグリル・バックドアフィニッシャー、バイキセノンヘッドランプ、装備専用電動格納式リモコンメッキドアミラー、専用15インチアルミホイール、専用本革巻3本スポークステアリング、専用防水シート地などが組み合わさる。
こうした差別化モデルのユーザーは、「貨物車に見られるのを好まない人たちがオーダーする。たとえば役員クラスの会社幹部も乗せてルート営業や商談にまわるとか。クライアントに見られても、取引先相手を乗せてもそん色ない外観・インテリアを求めるユーザーに受けている」と話していた。
クロムギア パッケージよりもカジュアルで機能性を重視したトランスポーター(約296~388万円)は、アウトドアスポーツでの利用シーンを想定したモデル。後部フロアは、撥水性に優れた床張り(合板)+ロンリュームを採用。ノンスリップのバックドアエンド部は、腐食に強いアルミ仕様とした。ギアを載せたあとに汚れをさっと拭き取ることができる。
また、展示されていたトランスポーターには、オーテック扱いオプションのベッドシステムも組み込まれていた。合板とウレタンでできたベッドマットは、フラットで軽く、心地よい固さで耐久性も確保。「1800×1510mmという広さで、車中泊ニーズの拡大とともに注目されている。それから、サーフィンや釣りといったアウトドアやスポーツの人口が増えているというわけではないけど、意外にも独身女性からの問い合わせも少なくない」と話していた。