欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは3月18日、最上級サルーンの『フェートン』の生産を終了した、と発表した。
フェートンは2002年3月、ジュネーブモーターショーでデビュー。フォルクスワーゲンブランドのフラッグシップサルーンが、フェートン。2003年9月には、ロングホイールベース仕様が登場した。
最新モデルのエンジンはガソリン3、ディーゼル1の合計4ユニット。駆動方式は、すべてフルタイム4WDの「4モーション」。ガソリンエンジンのトップグレードには、6.0リットルW12気筒(最大出力450ps)が搭載される。
3月18日、ドイツ・ドレスデン工場から、フェートンの最終モデルがラインオフ。壁面が全てガラス張りのため、「ガラス張りの工場」として知られるドレスデン工場は、フェートンの専用工場。しかし、販売台数の少ないフェートンだけを組み立てているため、生産効率が悪かった。
フォルクスワーゲンは今後、ドレスデン工場をブランドの電動化およびデジタル化戦略をアピールする展示および体験施設に改修する計画。現行フェートンの生産は、およそ14年の歴史に幕を下ろした。