【バンコクモーターショー16】アイサイトなしで速度計は240km/hまで…マレーシアでKD生産する フォレスター

自動車 ニューモデル モーターショー
スバル フォレスター(バンコクモーターショー16)
スバル フォレスター(バンコクモーターショー16) 全 14 枚 拡大写真
バンコクモーターショー16のスバルブースではマレーシアでノックダウン(KD:Knock Down=現地組み立て)生産されタイへ輸入し販売される『フォレスター』がお披露目された。

グレードは自然吸気エンジンを搭載した「2.0i」と上級仕様の「2.0i-P」。これまでもタイで販売されていたターボエンジンを搭載した「2.0XT」は、従来同様に日本からの完成車輸出となる。

ホイールの組み合わせが異なるほか、ノックダウン生産車はベーシックグレードでも革シートが備わり、右ハンドルでもウインカーレバーが左側に装着され(タイの日本車は世界的に見ると例外的に右側にウインカーレバーが装着されるのが一般的)、また速度計は自然吸気車で240km/h、ターボ車は260km/hまで刻まれているのが日本仕様との主な違いだ。そして日本では標準装備となるターボ車も含めて、アイサイトが非装着というのも大きな違いである。

スバル車のタイ仕様はこれまで日本で生産されたものが導入されていたので高い関税がかかり、現地生産の日本車に比べると大幅に価格が高く、限られた人だけが購入できる存在だった。

今回のフォレスターは日本から関税なしで自動車部品を輸出できるマレーシアで最終組付けがおこなわれ、マレーシアとのASEAN物品貿易協定により関税なしでタイへ輸入できる。そのおかげで日本から輸出するターボモデル「XT」が229万バーツ(750万円程度)するのに対し、マレーシア製は現地生産車に近い価格設定(「2.0i」が139万8000バーツ(約450万円)、「2.0i-P」が149万8000バーツ(約490万円))となり、価格競争力は大幅に高まったといえるだろう。

タイでの輸入・販売は現地の代理店モーターイメージ社が担当。生産はマレーシアの自動車大手タンチョングループの工場で、マレーシア国内、タイそしてインドネシア向けに年間1万台程度を計画している。

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. AE86レビン・トレノ、エンジン部品を復刻生産へ…トヨタGRヘリテージパーツプロジェクト
  2. 「今までのルノー車にはないデザイン」6代目となった新型ルノー『ルーテシア』、ファンの注目は“F1由来”の技術
  3. ホンダが新型軽EV『N-ONE e:』を発売、航続295km、価格は269万9400円から
  4. 『GRスープラ』の後ろ姿が劇的に変わる! LEDテールランプ「Laser Style」が発売
  5. 「ランクル250の対抗馬?」三菱の次期『パジェロスポーツ』は日本市場復活なるか、SNSでは期待の声続々
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る