【サウンドチューニング・マニュアル】クロスオーバー編 パート1…“境界線”を制する

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ダイヤトーンサウンドナビ(プレミアムモデル)の「クロスオーバー」調整画面。
ダイヤトーンサウンドナビ(プレミアムモデル)の「クロスオーバー」調整画面。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオにおいての“サウンドチューニング”のあれこれをご紹介している当コーナー。今月からは「クロスオーバー」について踏み込んでいこうと思う。まず今週は、これが何であるのかを解説していく。

オーディオにおいての「クロスオーバー」とは、「マルチウェイスピーカーの、各ユニットごとの担当周波数の境界」のことを指している。フロント2ウェイスピーカーで言えば、トゥイーターとミッドウーファーそれぞれが担当する範囲の境目、ということになる。

で、サウンドチューニングにおいては、その境界線を設定する行為が、「クロスオーバー調整」ということになるわけだ。

ちなみに、フロント2ウェイのシステムを導入していたとして、トゥイーターとミッドウーファーの帯域分割を、スピーカーに付属している“パッシブクロスオーバーネットワーク”で行う場合、「クロスオーバー調整」をユーザーが行うことは、基本的には不可能だ。もしも「クロスオーバー」の値を変えたいと思うのなら、“パッシブクロスオーバーネットワーク”を自作するか、既存の“ネットワーク”を改造するしかない。“パッシブクロスオーバーネットワーク”には、「クロスオーバー」を変更する機能は搭載されてはいないのだ。

しかしながら、“DSP”(デジタルシグナルプロセッサー)を導入して、“マルチアンプシステム”を構築した場合には、「クロスオーバー調整」を任意に行うことが可能となる。

というわけで、フロントスピーカーにおいての「クロスオーバー調整」は、高度なシステムを組んだ場合にのみコントロール可能となる項目なのである。

ただし、サブウーファーを導入する場合には、メインユニット側で、もしくはパワーアンプ側で、なんらかの「クロスオーバー調整」が可能となる。であるのでまずは、サブウーファーを導入する際の「クロスオーバー調整」のやり方から解説していこうと思う。

次週から数回にわたり、そのコツをじっくりとお伝えしていく。サブウーファーを導入している方、これから導入しようと思っている方は、次週以降の当コーナーを、ぜひともチェックしていただきたい。

【サウンドチューニング・マニュアル】「クロスオーバー」編 Part.1 「クロスオーバーって、何?」

《太田祥三》

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