【IAAE16】プラグにまでこだわるエコカー事情、NGKプラグにまつわる噂の真相が明らかに!?

自動車 ビジネス 国内マーケット
ズラリと並んだNGKの高性能イリジウムプラグシリーズ
ズラリと並んだNGKの高性能イリジウムプラグシリーズ 全 4 枚 拡大写真

クルマの消耗部品には数々あれど、タイヤやブレーキに並んで重要なのがスパークプラグ。直噴になろうがダウンサイジングターボだろうが、ガソリン車はスパークプラグが点火しなければ、加速はおろかアイドリングも出来ない。国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)でNGKのブースを訪れると、O2センサーやイグニッションコイルなどと合わせて、主力のスパークプラグも展示されていた。

中でも注目はアフターマーケット専用の高性能プラグ「プレミアムRX」だ。これは中心電極にイリジウムに加えてルテニウムを配合した合金を使っている。また接地電極の断面が四角ではなく楕円となっているのも特徴で、燃焼室内の混合気の乱流を軽減する効果があるそうだ。それはレースの世界ではプラグの接地電極の向きを合わせるプラグインデクシングに近い考え。最近のエコカーは燃費を極限まで追求しているだけに、このプラグインデクシングを導入しているメーカーもあるのだろうか。

「すべてではありませんが、いくつかのエコカー用では、ネジ切りの開始位置を指定されることもあります」とNGKの説明員が教えてくれた。やはり自動車メーカーは、そこまで追い込んだ設計をしているのだった。

ところでNGKのイリジウムプラグと言えば、少々高価だが高性能で人気のカー用品。他の自動車部品同様、模造品も出回っているという噂もあるが、メーカーとしてはどのように把握しているのだろう。

「海外では模倣品が出回っているかも知れませんが、日本国内は税関がしっかりチェックしてくれているので、現在のところ模倣品は入ってきたことはありません。しかし、海外仕様の製品が並行輸入で販売されていて、これが模倣品なのでは、と思われてしまうケースがあるようです」。

実は日本国内仕様のイリジウムプラグは、金属部分をニッケルメッキ仕上げとしているのに対し、海外仕様は蒼白い亜鉛メッキ仕上げになっている。そのため亜鉛メッキの海外仕様は模倣品ではないか、という噂が起こっていたようなのだ。某大手ネット通販サイトで4気筒分のプラグを購入したところ、2本が国内仕様で2本が海外仕様、という組み合わせが届いたこともあったらしい。そのユーザーが心配になってNGKに問い合わせしてきたそうだ。

という訳で、金属部分の色が違っても本物のNGKプラグ、性能に違いはない。NGKのイリジウムプラグはネット通販で手に入れても、安心して使うことができるようだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  2. ついに「パジェロ」の名前が日本復活!? 三菱の新型SUV、デザイン&スペックを大予想!
  3. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  5. 六連星の意味を探る! 航空機のDNAが息づくスバルのデザイン
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る