エコカーも走って楽しい!…藤島知子が グッドイヤー のスタンダードモデルを体感

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グッドイヤー「エフィシエントグリップ エコ EG01」をホンダ フィット ハイブリッドに装着して試した
グッドイヤー「エフィシエントグリップ エコ EG01」をホンダ フィット ハイブリッドに装着して試した 全 17 枚 拡大写真

愛車のタイヤを履き換えるとき、あなたはどんな性能を求めるだろうか。自動車メーカーが純正採用しているタイヤに買い換えるのは正攻法ではあるが、好奇心が旺盛な私は自分が求める性能に特化したタイヤに触手が動く。一方で、タイヤはクルマが路面と接する重要なパーツであり、タイヤ選びが走りの特性を左右することも少なくない。

最近ではハイブリッドカー(HV)の進出が目覚ましいが、エンジンのほかにモーターやハイブリッド専用のバッテリーを搭載するなど、エンジンのみのクルマと比べて100kg以上の重量増になることも少なくない。つまり、低燃費が謳い文句のハイブリッドカーではあるが、足下を支えるタイヤにとっては負担が大きいのだ。

そうした中、今回試走してインパクトを感じたタイヤが、グッドイヤー「エフィシエントグリップ エコ EG01」。「エフィシエントグリップ」シリーズはグッドイヤーが提案する低燃費タイヤのラインナップ。最近では純正採用している市販車が増えてきているのを目にするが、エフィシエントグリップ エコ EG01は、2015年に日本で製造・販売が開始されたスタンダードタイヤとなる。

注目したいポイントとしては、低燃費性能と耐摩耗性、ウエット路面におけるグリップ性能などをバランスさせているところ。そもそも、クルマは常に自車の重さをタイヤに乗せて、路面に押しつけながら走っているが、タイヤが直接路面に接するトレッド面は、表面の合成ゴムを路面にグリップさせることで操縦安定性を確保している。一方で、いくらグリップが良くても、タイヤの摩耗が進めば交換サイクルが早くなってお財布には厳しくなる。その点、最近のタイヤは各社の独自技術によってタイヤそのものの構造や合成ゴムの性質を工夫することによって、グリップ性能と耐摩耗性をバランスさせているのだ。一見同じような性能をうたっていても、実際に走らせてみると出来上がった製品のキャラクターは異なるもの。そのあたりは同じような素材や作り方でも、出来上がる料理の味が異なるシェフの料理と同じなのだ。果たして、このタイヤがハイブリッドカーの重めの車重やモーターで走る際のフィーリングなど、相性がどうか気になるところだ。

◆HVに装着し試乗、グリップの高さが与える安心感

早速、ホンダ『フィットハイブリッド』でこのタイヤに履き替え、街乗りと高速走行時のポテンシャルをチェック。ドライブルートは横浜の港北ニュータウンから有料道を通過して首都高湾岸線方面へ。買い物スポットとしても人気のベイサイドマリーナを目指す。

タイヤの特性はペースアップした頃に感じられるかと思いきや、なんと走り出した直後から味わい深さを感じさせてきたことに驚かされた。タイヤを路面に密着させながら走る感触は「本当に低転がりタイヤなの?」と疑ってしまうほど。ハイブリッドカーの場合、モーター走行時はアクセルペダルの操作にクルマの動きは良くも悪くもビビッドに反応しがち。つまり、レスポンスに優れる反面、アクセルのオン/オフでクルマが前後に揺すられやすくなるはずだが、このタイヤは動力の伝わり方が唐突ではないため、同乗者の身体が揺すられにくいことが快適性に結びついている。

また、路面から車内に伝わるタイヤのロードノイズに耳を傾けると、ハイブリッドカーはエンジンを停止してモーターのみで走るシチュエーションなど、クルマ自体が静かなぶん、路面が荒れた箇所を通過するときは、時折音が大きめに感じるシーンがある。しかし、ドライバーが路面の状況を把握しながら走る必要性を踏まえると、ある程度タイヤと路面の状況をドライバーに伝える感覚は必要なのだとポジティブに受け取れる。一方で、高速道路では、加減速時やカーブで走行するときは、刻々と変化するタイヤのグリップ感を感じ取りながら走れるため、それに応じてクルマを操縦して走る感覚が楽しい。ブレーキ、アクセルと連携させる場面の姿勢変化も自然に決まる。また、フィットで走っていてネガを感じやすかった道路の継ぎ目を通過するシーンでは、路面の起伏にタイヤを丁寧に沿わせて通過することで、車体が上下に揺すられる動きを抑えて走ることができた。何よりも、タイヤが路面を捉え、狙った走行ラインを辿りやすいことが安心感を与えてくれたのだ。 

◆エコカーに走る喜びを与えるタイヤ

フィットは多様なユーザーニーズに応えるために、経済的なスタンダードモデルから、スポーツモデルのRS、低燃費に特化したハイブリッドなど、幅広いグレード展開で勝負に出たクルマといえる。そうした中でハイブリッド仕様は重量が重く、燃費性能でインパクトを与えるあまりに、乗り味が置き去りにされている部分も否めなかった。今回の試走を通じて、改めてタイヤがクルマのネガを補うことができるのだと実感した。

エフィシエントグリップ エコ EG01は同乗者に配慮して快適性を求める人だけでなく、運転に不慣れなドライバーが安心して走れるタイヤとしても最適だろう。私は仕事柄、様々なタイヤを装着したクルマを乗り比べることがあるが、今回のエフィシエントグリップ エコ EG01はスタンダードクラスのタイヤでありながら、上級クラスのクルマに乗っているかのような懐の深い走りとクルマと対話する喜びを与えてくれるところに思わずニンマリしてしまった。そして、ハイブリッドカーのオーナーが最も重視するであろうロングライフ性能も折り紙付きときている。燃費がいいエコカーは走りが退屈だと思われがちだが、クルマと対話しながら走れる喜びを与えてくれたことが嬉しく思えた。

タイヤは一見すると、どれも黒くて変わらない印象を与えるが、本領を発揮するシーンや性能はさまざまだ。実際にはグリップ性能、低燃費、快適性、静粛性、ウエット性能、経済性など、全てを高次元でバランスさせることは難しいが、クルマに求める性能をタイヤで補えることがリプレイスタイヤのメリットであり、選ぶ楽しみと言えるだろう。

◆グッドイヤー エフィシエントグリップ エコ EG01 専用サイト

《藤島知子》

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