【バンコクモーターショー16】“微笑みの国”タイのモーターショーは外国人にも優しい

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モーターショー会場入口
モーターショー会場入口 全 21 枚 拡大写真

「バンコク国際モーターショー」は今年で37回目、開催期間2週間(3月21日~4月3日)で入場者数は約175万人を集める。人数の上では東京モーターショーを上回る堂々とした実績を持つ世界有数のモーターショーだ。“微笑みの国”らしい対応が魅力のショー会場を訪れた。

会場はバンコク郊外のドンムアン空港にほど近い「インパクトアリーナ」と呼ばれる国際展示場だ。一つ屋根の中にあるので、見て回るのがとにかく楽でわかりやすい。広さは“東京”の3分の2ぐらい。ただ、会場に踏み入れて驚くのはその豪華な造りだ。フロアは大理石がふんだんに用いられ、どこを見てもピッカピカ!レセプションルームには天井から豪華なシャンデリアがぶら下がり、日本で見る展示場とは桁違いの華やかさを否応なしに感じる。

東京は昨年の開催で44回目を迎えたが、バンコクは今年37回目。東京が一年おきの開催であるのに対し、バンコクは毎年の開催。このまま行けば、回数の上では東京を超えるのもそう遠くない。このモーターショーの最大の特徴は、単に新型車を展示するだけでなく、販売をするということ。モーターショーの時期になると各ディーラーがキャンペーンをはじめ、ローン会社を巻き込んでイベントを盛り立てるのだ。

そのため、各ブースの後ろには商談スペースが必ず設けてあり、軽食まで用意して客を歓待する。昨年実績では約4万台前後を販売したというが、ここ数年の景気低迷の影響を受けて実績は若干下降気味。ただ、初日に開催されたVIPデーは昨年の200台の倍となる400台もの実績を残した。「ユーザーをピンポイントで囲い込んだ効果が現れた」(バンコクモーターショー事務局、ジャトロン・コモリミス事務局長)ようだ。

車両を販売することを前提としたショーだけに、とにかく人当たりが良い。質問をしてもにこやかに対応してくれ、質問に答えられなくても対応できる人を連れてくるという気遣い。これは決してプレスデーだけでなく、一般公開日でも同様だ。ここまで親切にされるとクルマを買わない(買えない?)人にとっても気分はいい。開催されれば行ってみようかという気にもなるだろう。

新型車の側にはほぼもれなくコンパニオンが立ち、にっこりと微笑む。その笑顔は自然でついその笑顔に惹かれてしまいそうになるほど。コンパニオンの衣装は正直、目がつい奪われてしまうほど露出度が激しい。政府当局が「控えるように」とのお達しを出したとの話もあるが、それは前回のショーで裸同然のコスチュームで会場に立ったコンパニオンに対するお咎めだったらしい。だから今年も伝統のコスチュームは健在だ。

また、会場でよく聴いてみると日本語での場内アナウンスも行われているのに気づく。タイには日本人の観光客だけでなく駐在員も多数いるわけで、この対応は20年ほど前から行ってきている(ジャトロン氏)のだという。今はドイツ語も含まれ、外国人にも優しいショーとなっているのも特徴のひとつなのだ。

《会田肇》

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