トミーカイラZZの製造拠点、京都舞鶴で量産記念展示…自衛艦船体技術もみえる

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京都府舞鶴市の赤れんがパークで3月21日から始まったトミーカイラZZ量産開始記念展示(写真は初日の報道発表会のようす)
京都府舞鶴市の赤れんがパークで3月21日から始まったトミーカイラZZ量産開始記念展示(写真は初日の報道発表会のようす) 全 48 枚 拡大写真
京都のEVベンチャー、GLM(京都市)は、京都府舞鶴市の赤れんがパークで「トミーカイラZZ 量産開始記念展示」(4月3日まで)を実施。初日の3月21日には、同社小間裕康社長や、製造を担う小阪金属工業の櫛田美樹社長、舞鶴市の多々見良三市長が登壇した(写真48枚)。

この量産型『トミーカイラZZ』は、京都が生んだスポーツカーブランド「トミーカイラ」を2010年に継承し、ガソリン車版のトミーカイラZZのコンセプトを受け継ぎながら、GLMが車体・パワートレインなどのすべてを新規設計したモデル。車重850kgの軽量車体で0-100km/hは3.9秒。価格は800万円で、CEV補助金最大85万円が受けられる。

「ガソリン車と同じパーツはエンブレムのみ。エンブレム以外はすべて、フルスクラッチ。踏襲したのはブランドとデザイン。スポーツカーのエッセンスを受け継いで最先端のクルマをつくったもの」(小間社長)

このトミーカイラZZは、記念展示される赤れんがパークから2kmほど南にある小阪金属工業で溶接・組立てが行われる。同社櫛田社長は、「自衛隊や保安庁のアルミの船体モジュールや上部構造などをおもにつくっている。こうした一般ユーザー向けのモビリティをつくる仕事にかかわれるのはうれしい。社員の高揚にもなる。舞鶴生まれ、舞鶴育ちの自分が、京都発のものづくりに携われることに誇りを感じる」と話していた。

また、舞鶴市の多々見良三市長は、「トミーカイラZZは極めて速いクルマ。公道を走るクルマとしては魅力がある。こうしたプロジェクトで子どもたちの夢を育むことは重要。子どもたちや若者たちは、舞鶴には仕事がないというイメージがあるが、この地に夢の持てる会社があるんだってことを発信できればいい。これをきっかけに、この地で学び、この地で就職するという流れをつくっていきたい」と話していた。

トミーカイラZZ量産開始記念展示イベントは、舞鶴市赤れんがパーク5号棟で4月3日まで開催(9~17時)。トミーカイラZZ完成車のほか、ボディをはずした状態のプラットフォームも展示される。また3月26・27日には、10・13・15時の各3回、試乗会も行われる(雨天中止)。

《レスポンス編集部》

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