「舞鶴港から世界へ」 GLM、EVプラットフォームを軸に多品種展開、海外販路拡大へ

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トミーカイラZZのプラットフォーム。溶接や組立は小阪金属工業(京都府舞鶴市)の新設工場(300平米)で行われる
トミーカイラZZのプラットフォーム。溶接や組立は小阪金属工業(京都府舞鶴市)の新設工場(300平米)で行われる 全 50 枚 拡大写真

京都のEVベンチャー、GLM(京都市)は、京都府舞鶴市の赤れんがパークで「トミーカイラZZ 量産開始記念展示」(4月3日まで)を実施。初日の3月21日に登壇した同社小間裕康社長は「このクルマは医者や弁護士、会社経営者などからの受注が多い」と伝えた(写真50枚)。

『トミーカイラZZ』は、GLMが車体・パワートレインなどのすべてを新規設計したモデルで、価格は800万円(CEV補助金最大85万円)。車重850kgで0-100km/h3.9秒というEVスポーツカー。設計・開発は大手自動車メーカー出身のGLMエンジニアらが担当、溶接・組立ては京都府舞鶴市の小阪金属工業の6人の技術者たちが担う。

「宇治のR&Dセンターで研究開発、溶接・組立てが舞鶴で行われる。京都市や宇治市から舞鶴までは、京都縦貫自動車道を走って1時間ちょっと。京都の部品技術や溶接技術を縦貫道などでつなげたサプライチェーンが完成した」(小間社長)

コンパクトなサプライチェーンでつくりだされるトミーカイラZZ。同社は、このクルマの開発・製造・販売を皮切りに、「多品種展開、世界への販路拡大を進めていく」という。そのコア事業のひとつが、プラットフォーム事業。

同事業では、完成車事業のノウハウで得たシャシー、パワーシステム、制御コントロールユニットをパッケージ化し、サードパーティーに提供。自動車メーカー以外でもオリジナルEVを短期間で開発できるようになるという。

深く入り込んだ天然の良港・京都舞鶴港は、「国際海上コンテナ」「国際フェリー・国際RORO船」「外航クルーズ」という3つの機能で「日本海側拠点港」に選定されている。この港ちかくでつくられるEVスポーツを見つめ、小間社長は「いずれはこうしたクルマで舞鶴港と世界が結ばれるようになればいい」とも話していた。

《レスポンス編集部》

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