トミーカイラZZ が新設計でも昔の名前を使う理由

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トミーカイラZZ
トミーカイラZZ 全 8 枚 拡大写真

タイムズモビリティネットワークスのレンタカーサービス、Service Xに登場する『トミーカイラZZ』。一般ユーザーに対して、現在までに十数台の納車が完了しているという。

そのユーザー層について、トミーカイラZZの製造を行っているGLM取締役の田中智久さんは、「複数台所有で、スーパーカー、スポーツカー好きが多い」という。また、「新しいクルマが出たら乗るが、面白さは感じるもののこれまでと大差ない。そういった方が我々のクルマを見ると、エッジが効いていて、いいところも悪いところもはっきりとしているクルマなので、面白いかもしれない、試してみようと購入されているようだ」とコメント。

実は20年ほど前にトミーカイラZZというガソリンエンジンモデルがあったが、そのクルマからキャリーオーバーしたパーツは全くなく、「一から設計したフルスクラッチのクルマだ」という。

では、なぜ同じ名前なのか。田中さんは、「EVのスポーツカーを作るには、ユーザーに刺さるようなところを極めていかないと、小さな会社ではユーザーの心に響かないと考えた」と開発のきっかけを語る。そして、「GLMは京都にあり、同じ京都ということから、以前トミーカイラZZを作った富田氏と話をする機会があり、こういったクルマをもう一度作ってみたらいいのではないかという助言をもらったのだ」と話す。そこで、「ライトウエイトで、乗って楽しく、人馬一体になれるようなクルマを、新しいパワートレインであるEVでやると面白いのではないか、我々ベンチャーとしてもやりがいがあるのではないかとトライした」。

その結果、「トミーカイラZZという名前でたくさんの方に縁がつながったので、そのお礼を込めた。また、我々が表現するトミーカイラZZはこれだということを表すためにその名前を付けた」と思いを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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