2月末まで署長職の警視、定年退職間際にひき逃げ

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福岡県警は3月29日、2月まで警察署長職にあった60歳の男性警視が自己所有の乗用車を運転中に軽傷ひき逃げ事件を起こしていたことを発表した。同日にまでに道路交通法違反(ひき逃げ)などの容疑で書類送検している。

福岡県警・監察官室によると、ひき逃げ容疑で書類送検された60歳の警視は2015年3月22日の午後5時50分ごろ、非番日に自己所有の乗用車を運転した際、福岡市南区向野2丁目付近の市道(幅員約3.5m、交差点に信号機なし)で自転車と出会い頭に衝突。自転車に乗っていた18歳の男子高校生に軽傷を負わせたが、救護することなく現場を離れた疑いがもたれている。

警視はそのまま帰宅したが、運転していたクルマのタイヤがパンクするなどの被害を確認したことから、事故から約20分後に現場へ戻り、通報を受けて駆けつけた南署員に事故の当事者であることを申告。これまでの調べで警視は「事故で気が動転した。高校生が大丈夫だというのでそれを信じてしまった」などと供述していたという。

警察では「悪質性はない」として逮捕は見送ったが、救護を怠ったことや事故不申告は認めているため、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道交法違反容疑で書類送検するとともに、戒告処分を実施している。

警視は2月まで粕屋署の署長職。それまでは交通関係の部署で幹部職を歴任してきた。3月末で定年退職する予定となっており、今回の件で辞職はしていない。

《石田真一》

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