【プロショップへ行こう】サブウーファーボックスをワンオフ、体にも心にも響く低音を…その3

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「バスレフ・ボックス」の例。右側の穴が“ポート”だ。(製作:スーパーオートバックス浜松)
「バスレフ・ボックス」の例。右側の穴が“ポート”だ。(製作:スーパーオートバックス浜松) 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの取り付け及び音調整を行う“プロショップ”について、そのバリューをご紹介している当コーナー。併せて、カーオーディオの面白さ、奥深さにも迫っている。今月は『サブウーファーボックス』がテーマだ。そして今週は「バスレフ」について掘り下げていく。

先週は「シールドボックス」についてご説明した。「シールドボックス」とは、“密閉型”の箱であり、サブウーファーボックスのタイプとしては、もっともスタンダードなものである。

それに対して「バスレフボックス」とは、“密閉型”のボックスに、“ポート”(ダクト)と呼ばれる筒を設けたタイプである。

そもそもスピーカーを箱に取り付ける意味は、スピーカーユニットの裏側から発せられる音を閉じ込めるためであるのだが、「バスレフボックス」では一転、裏側の音を有効利用しようとするのである。

ところで裏側の音を閉じ込めようとするその理由は、「表側の音と混ざると、キャンセリングが起こるから」である。表と裏では、振動板の動きが逆だ。よって“位相”も逆となる。聴こえる音としては同じながらも、波形が逆なのだ(裏返っている)。それが混ざると、打ち消し合いが起きてしまうのだ。

しかしながら「バスレフボックス」では、箱の中で波形をひっくり返して(位相を逆にして)、それを表側に出す。そうすることで打ち消し合いが起こらないばかりか、低音を増強させることも可能となるのだ。

「シールドボックス」も「バスレフボックス」も、それぞれ設計を工夫することで、思い通りの低音を出すことができるのだが、傾向としては、前者は「タイトな低音」を得意とし、後者では「伸びやかな低音」を得意としている。

“カーオーディオ・プロショップ”では、ボックスのタイプを変え、設計を変え、都度、低音の鳴り方をコントロールしている。そして伸びやかな低音を得たいと考えるとき、しばしば「バスレフ・ボックス」が選択される、というわけなのだ。

今回の説明はここまでだ。次週もさらに、サブウーファーボックスを巡るウンチクを、あれこれとご紹介していく。

【カーオーディオ・プロショップへ行こう♪】サブウーファーボックスをワンオフして、体にも心にも響く低音をゲット! その3

《太田祥三》

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