【SUPER GT】開幕戦岡山にエアレースの室屋選手来場…脇阪寿一引退セレモニーも実施

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エアレースパイロットの室屋選手。
エアレースパイロットの室屋選手。 全 8 枚 拡大写真

今季開幕が間近に迫るSUPER GT。その開幕戦(4月9~10日、岡山国際サーキット)に、LEXUS TEAM SARDのゲストとしてエアレースパイロットの室屋義秀選手が来場することとなった。また、昨季限りでGT500の第一線を退いた元王者・脇阪寿一の引退セレモニーも実施される。

開幕戦のレースウイークに入り、シリーズ側、サーキット側、そしてチーム側それぞれのレース盛り上げに向けた計画が続々と明らかになってくるなか、ひときわ目をひくゲストを招くのがGT500クラスに参戦するレクサス勢の一角、LEXUS TEAM SARDである。アジア人パイロットとして初めて「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」に参戦、国内では曲技飛行のエアショーパイロットとしても活躍する室屋義秀選手をチームゲストとして開幕戦に招く。

SARD(サード)は14年1月に軽飛行機事業部を新設。そして室屋選手の活動拠点がある「ふくしまスカイパーク」に、同事業部の研究開発拠点を設置する計画を有してもいる(4月5日に福島市と立地基本合意を結ぶ予定という)。室屋選手とは互いの活動をサポートし合っていく意向で、SARDはファンに対し「ぜひ開幕戦岡山にご来場いただき、室屋選手とチームに熱き声援をお願いいたします」との旨をチームリリースで伝えている。

4月30日~5月1日には、室屋選手がデモフライトを行なう予定の「ふくしまスカイアグリ2016(農業きぼう祭)」にSARDが出展、かつてのGT500参戦マシン「DENSO KOBELCO SC430」を展示する計画もある。

今季もSARDはGT500クラスに「DENSO KOBELCO SARD RC F」で参戦する(タイヤはブリヂストン)。ドライバーは昨季同様、元F1のヘイキ・コバライネンとGT500チャンピオン経験者の平手晃平という強力コンビで、日本レース界きっての名将である田中耕太郎エンジニアらスタッフ陣も充実。室屋選手の声援も受けて、開幕勝利を目指す。

3月末の富士公式合同テストを終えてのコバライネン、平手のコメントは以下の通り。

コバライネン「とても良いかたちで開幕前の最後のテストを締めくくれたと思う。これまで準備してきたことが良いテスト結果につながっている。この流れを大事にして開幕戦に臨みたい。開幕戦への手応え、自信は大きくもてている。チームも非常に良い雰囲気なので本当に開幕が楽しみだ。期待してほしい」。

平手「2日間のテストは良い流れで進んで、最終セッションではトップタイム。納得のいく結果も得られましたし、データ面でも思った以上の収穫が得られたので、あとはレースでしっかりと結果に結びつけるだけです。右肩上がりに調子が良くなってきている感じですね。これまでのデータをしっかり分析して、万全の状態で開幕戦を戦えるようにしていきたいと思います」。

さて、今年GT500のレクサス勢に関してはSARDのようにドライバー人事の動きがなかったチームは少なく、ここ2年は日産に獲られている王座の奪還に向けて心機一転をはかっている印象が強いが、そのなかで大物選手の第一線勇退もあった。02、06、09年とトヨタ~レクサスでGT500ドライバーズチャンピオンを3度獲得した名選手、脇阪寿一が昨季限りでGT500から引退、今季は古巣でもあるLEXUS TEAM LEMANS WAKO'Sの監督を務める。

その脇阪の引退セレモニーが、開幕戦決勝日のピットウォークに実施されることもSUPER GT公式サイトで報じられている。脇阪はシーズン中の引退発表ではない流れになったため、各地のファンとの別れを果たせなかったことを残念がっていたが、とにかくファンの多い選手。この引退セレモニー実施は脇阪本人のみならず、ファンにとっても溜飲の下がる思いではないだろうか。開幕戦は決勝スタートの前に、盛り上がりのもうひとつ大きなピークができそうだ。

2016 AUTOBACS SUPER GTシリーズ開幕戦「岡山GT300kmレース」は9日に公式予選、10日に決勝レースというスケジュールで開催される。

《遠藤俊幸》

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