ST、車載オーディオやECUに適した36V耐圧オペアンプを発表

自動車 ビジネス 国内マーケット
ST 36V耐圧オペアンプ TSB572とTSB611
ST 36V耐圧オペアンプ TSB572とTSB611 全 1 枚 拡大写真

STマイクロエレクトロニクスは4月7日、車載機器および産業機器にて、高い性能と耐久性を実現する2種類の36V耐圧オペアンプ「TSB572」「TSB611」を発表した。

両製品は、STの新しい40V耐圧BiCMOSプロセス技術を採用した最初の製品。優れたGBW/Icc効率を実現し、供給電流は標準オペアンプの約5分の1となっている。さらに、低入力オフセット電圧と低温度ドリフトにより、システム設計を簡略化、トリミングと較正が不要になり、-40度~125度という広範な動作温度範囲において一貫したパフォーマンスを実現する。

TSB572は、レール・ツー・レールの入出力を備え、利得帯域幅積(GBW)は2.5MHz、入力オフセット電圧は最大1.5mV。容量性負荷に対しての安定性と位相反転に対する高い耐性を持つほか、4.0V~36Vという広範な動作電圧範囲により、様々な電源に対応可能となっている。

TSB611は、GBWが560kHzで、最低2.7Vの電源電圧から動作可能。ユニティ・ゲインによる動作が可能なオペアンプで、超低入力オフセット電圧(1mV)と低動作電流(最大125μA :36V時)を特徴としている。

新製品は、車載対応の小型パッケージでも提供可能で、車載オーディオ・システムや電子制御ユニット(ECU)など、スペースに制限のあるアプリケーションに最適な仕様となっている。

現在、両製品とも量産中。TSB572はDFNパッケージ(3×3mm)またはMINI SO8パッケージで提供され、単価は約0.8米ドル(約87円)。TSB611はSOT23-5パッケージで提供され、単価は1000個購入時に約0.55米ドル(約60円)。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  5. VW、自信を取り戻した欧州の巨人…IAAモビリティ2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る