石井啓一国土交通相は4月8日の閣議後会見で、1日に青函トンネル内で北海道新幹線が緊急停止する事案が起きたことについて「JR北海道には原因究明を行っていただき、引き続き緊張感を持って安全、安定輸送に努めてもらいたい」と述べた。
青函トンネルは、貨物列車と供用走行するため、レールが3本ある特殊な構造となっており、緊急停止は、新幹線用のレールと在来専用のレールの間に金属片が落ちており、金属片を通して列車を検知する電流が流れたことが原因とみられている。
石井国交相は「JR北海道が金属片の調査を行っており、その結果を踏まえ必要な対策を検討するということだ」とし、さらに「北海道新幹線は、開業したばかりだし、貨物列車と新幹線との供用走行は初めてという特殊性もある」と述べた。