普及する衝突被害軽減自動ブレーキ、ポイントは「3つの視点」

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トヨタ パッソ 新型
トヨタ パッソ 新型 全 23 枚 拡大写真

コンパクトカーやSUV、スポーツカーやミニバンなど、ユーザーのニーズに応えるため、自動車メーカーはありとあらゆるカテゴリーのクルマを市場に投入している。同時に、ユーザーのニーズも多様化し、ボディスタイルのみならず、燃費や使い勝手、走り、税金も含めた経済性などを追求することが自動車メーカーの使命ともなっている。

それぞれ、特徴は様々だ。例えばミニバンであれば、乗車定員の多さはファミリーとっては大きなメリットだろう。SUVの積載性と走破性はアクティブスポーツを好む層に適しているし、燃費が良く税制優遇もある軽自動車は経済性の面で優位だ。

いわゆるコンパクトカーと呼ばれるカテゴリーのクルマはどうだろうか? ここでいうコンパクトカーとは、5ナンバーの登録車で、4ないし5名乗車が可能な、実用車を指す。例えばトヨタの中で具体例を挙げると、『ヴィッツ』、『アクア』、そして本日発売されたばかりの新型『パッソ』などがこれに当たる。

コンパクトカーと比較対象になりやすいのは、軽自動車や同じく5ナンバーサイズのミニバン、SUVだろう。環境技術が進んでいる昨今では、いずれもかなりの燃費性能をもっていることを考えると、コンパクトカーの優位性は他のところにあるのかもしれない。また、車両本体価格を見ても、軽自動車の高性能化に伴い、コンパクトカーとの価格差は少なくなっている。つまり、「燃費」と「価格」という面だけでは、コンパクトカーにするか、あるいは軽自動車やミニバンなどにするかという決め手にはなりづらくなってきているのだ。

そうした前提で、もうひとつの判断材料となるのが「安全」だ。この視点で、コンパクトカーを見るとどうなるのか?

まず、そもそも危険に近づかないという意味で、ある程度の運動性能は欲しい。そういう意味では、コンパクトカーは軽自動車よりも大きなエンジンを搭載している分、有利だ。ミニバンに比べて背が低い分、走行安定性もある。また低速域でも、車体がワイドでタイヤの太いコンパクトカーの方が運動性能面で有利だ。

次に予防安全だ。この面では、最近、軽自動車にも自動ブレーキが搭載され、このシステムは急速に普及している。ただ、自動ブレーキと一口に言っても、その特徴には違いがある。例えば、高速域での重大事故防止を主眼にしたもの、街乗りでの歩行者や自転車の飛び出しにもカバーできるもの、などである。これらはシステム上の違いや、メーカーの設計思想の違いに起因するが、どのようなシチュエーションでの運転が多いのかなどを想定した上で選んでみるとよいかもしれない。

そして最後がパッシブセーフティ。実際にぶつかったときの乗員の保護性能だ。これは、自動車メーカーとは立場を別にする第三者機関である独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)の試験であるJNCAPの結果を見ればいい。直近の結果でいえば、軽自動車もコンパクトカーも5つ星満点中の4つ星が中心だ。ただし、満点の5つ星を獲得するのは軽自動車が1車種に対して、コンパクトカーは3車種。若干、コンパクトカーの成績が良いようだ。

運動性能、予防安全、そして衝突安全。これらを検討すると、安全性という面では、コンパクトカーに軍配があがるのではないだろうか。もちろん車種ごとに、それぞれの性能は異なる。しかし、クルマを選ぶときに安全という視線を忘れないで欲しい。事故は誰にでも発生する可能性があるからだ。

トヨタ パッソ 公式サイト
トヨタ コンパクトカー 公式サイト

《鈴木ケンイチ》

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