JAXA、金星探査機「あかつき」が軌道修正を実施…観測期間を延長

宇宙 テクノロジー
金星探査機「あかつき」
金星探査機「あかつき」 全 1 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、金星探査機「あかつき」が4月中旬ごろに実施する定常観測移行に先だって、軌道修正制御を実施した。

軌道修正は、今後の機体の耐久性を向上するとともに、これによって観測期間を約800日から約2000日に延ばせると見込まれることから実施した。

「あかつき」が搭載しているバッテリーの駆動時間以上金星の陰に入ってしまうと、電力を得られなくなり、搭載機器に影響がでる。金星から最も遠いところ(遠金点)で金星の陰に入ると、遠金点では「あかつき」の軌道速度が遅いため、陰にいる期間が数時間に及び、バッテリーの駆動時間を超える。「あかつき」の軌道を修正することで、陰に入るタイミングをずらし、遠金点近傍を通過する期間、金星の陰に入らないよう調整するのが目的。

軌道修正のための姿勢制御用エンジン噴射時間は、約15秒で、トップ側4基を使用した。

軌道修正後のデータ解析の結果、計画通りに実行されたことを確認した。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  4. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  5. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る