米国IIHS(道路安全保険協会)は4月12日、大型ピックアップトラック9車種のスモールオーバーラップ衝突テストの結果を公表し、フォード『F-150』に唯一、最高評価の「2016トップセーフティピック」を与えると発表した。
スモールオーバーラップ衝突テストは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつけるもの。対向車がセンターラインをはみ出してきて衝突するなど、実際の衝突事故により近づけるための追加テストだが、車体のメインフレームよりも外側に強い衝撃が加わるため、厳しい判定を下される車種が多い。
IIHSの「トップセーフティピック」の認定を受けるには、前面衝突、側面衝突、追突想定、スモールオーバーラップ衝突、ロールオーバー(車両転覆)の各耐衝撃性能試験の全てで、最高の「GOOD」評価となることが必要。また、自動ブレーキなどの前面衝突予防評価で、「ベーシック」を獲得することも条件になる。
2016年型フォードF-150の「スーパーキャブ」は、スモールオーバーラップを含めた全ての衝突テストで、最高のGOOD評価。前面衝突予防評価においては、ベーシックと判定され、IIHSから2016トップセーフティピックに指定された。
フォードモーターのラジャ・ネール商品開発担当上級副社長は、「IIHSのトップセーフティピック認定は、史上最もタフでスマート、安全なF-150を作るというフォードのコミットメントのまたひとつの例」とコメントしている。