【リコール】三菱 パジェロミニ ほか6車種12万台、エンジンECUなどに不具合

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三菱 パジェロミニ(2010年)
三菱 パジェロミニ(2010年) 全 3 枚 拡大写真

三菱自動車は4月14日、『パジェロミニ』などのエンジン制御用コントロールユニット(ECU)およびラジエーターファンモーターに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、三菱『パジェロミニ』『ミニキャブ』『タウンボックス』、日産『キックス』『クリッパー』『クリッパーリオ』の6車種で、2002年8月8日から2013年12月27日に製造された12万4419台。また、交換修理用部品が組付けられた可能性がある、2000年から2005年10月31日に製造された三菱『パジェロミニ』86台、車両は特定できないが、2005年9月29日から2015年2月18日に交換修理部品として出荷された2433個も対象となる。

過給機付車のエンジンECUの制御プログラムにおいて、燃料噴射量の設定が不適切なため、中高回転・高負荷域で走行すると排気ガス温度が著しく高くなることがある。そのため、そのまま使用を続けると熱疲労により排気マニホールドに亀裂が生じ、排気ガス漏れに至るおそれがある。

改善措置として、全車両、エンジンECUの燃料噴射量制御プログラムを対策仕様に書き替え、またはエンジンECUを対策品に交換する。また、全車両、排気マニホールドを新品に交換する。

不具合は101件発生、事故は起きていない。市場からの情報および国土交通省からの指摘により発見した。

過給機付車のエンジンECUの制御プログラムにおいて、ノッキングの制御データが不適切なため、ノッキングを誤検知し、点火時期が遅れ、排気ガス温度が著しく高くなることがある。そのため、そのまま使用を続けると熱疲労により排気マニホールドに亀裂が生じ、排気ガス漏れに至るおそれがある。

改善措置として、全車両、エンジンECUのノッキング制御プログラムを対策仕様に書き替え、またはエンジンECUを対策品に交換する。また、全車両、排気マニホールドを新品に交換する。

不具合は26件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。

ラジエーターファンモーターにおいて、ブラシの材質が不適切なため、ブラシが吸湿して膨張することにより、接触不良となり、ラジエーターファンモーターが停止することがある。そのため、エアコンの効き不良や冷却水の水温上昇が生じ、そのまま使用を続けると、オーバーヒートやエンストに至るおそれがある。

改善措置として、全車両、ラジエーターファンモーターを対策品に交換する。

不具合は146件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。

《纐纈敏也@DAYS》

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