自動車リコール意識調査、対応の迅速さが次回購入メーカーの選定に影響…JDパワー

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リコールに対するメーカー/ディーラー対応の迅速さ別、次回購入メーカー
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J.D.パワー アジア・パシフィックは4月14日、自動車リコール意識調査の結果を発表。リコール対応の迅速さが次回の購入メーカー選定に大きな影響を与えることが明らかになった。

2015年度、日本国内における自動車リコール台数は1899万台と、過去最多を記録。これを受けJDパワーでは、過去3年以内に新車自家用車を購入した世帯のドライバー2000人を対象に緊急意識調査を実施した。

調査結果によると、20%がリコールの経験ありと回答。経験率や同一車両のリコール回数はメーカーにより差がみられ、リコール回数が多い程、「次回は違うメーカーの車を買う/検討する」と回答する割合が増える傾向にあり、品質の問題が顧客基盤の構築、維持に強くかかわっていることを示している。

また、リコール経験者のうち24%が「メーカー/ディーラーの対応は迅速でなかった」と回答。このうち34%が「次回は違うメーカーの車を買う/検討する」と回答しており、「迅速だった」と感じた人の回答率15%を大幅に上回っている。リコール修理対応の迅速さが次回の購入メーカー選定に大きな影響を及ぼすことが明らかとなった。

一方、リコール未経験者は、経験者よりもリコールに対する不安意識が強いことも明らかになった。「リコールが発生した車は、修理・整備をしたとしても乗り続けるのが不安だ」という項目について、「そう思う/ややそう思う」と回答した割合は、リコール経験者の24%に対し、未経験者は41%。「購入を検討していた車にリコールが発生した場合、購入検討を取りやめる」についても、経験者38%に対し、未経験者は57%となった。リコールは、該当車両保有者に対する直接的な影響だけでなく、潜在的な購買者層に対しても、心理的にマイナスの影響を与えるといえる。

《纐纈敏也@DAYS》

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