デンソー、半導体式熱流センサーを開発…エンジンルーム内の熱ロス測定などに活用可能

自動車 ビジネス 国内マーケット
デンソー 熱流センサー「ラフェスパ」
デンソー 熱流センサー「ラフェスパ」 全 1 枚 拡大写真

デンソーは、半導体を使用した高感度・薄型の熱流センサー「ラフェスパ」を5月から発売すると発表した。

熱流センサーは、熱エネルギーの流量と方向を検知するセンサー。産業用の温度センサーとして製品開発や評価に広く使用されている熱電対に比べ、温度変化に対する感度が大幅に向上し、また放熱、吸熱の方向(熱の流れ)を検知できる。

デンソーが開発した熱流センサー「ラフェスパ」は、独自の一括積層プロセス「PALAP工法」をベースに、センサー部に半導体を高密度に実装。現在、市販されている熱流センサーに比べ4倍以上の感度を達成し、また薄型化により曲面部の測定も可能になった。

これにより、幅広い分野で高精度な熱解析が可能となり、自動車のエンジンルーム内の熱ロスの測定や住宅設備の断熱性能評価など、製品開発段階での熱設計のスピードアップや、部品劣化に伴う工場設備の故障予兆診断などに活用できる。

新製品は、4月19日からポートメッセなごやで開催される機械要素技術展、および4月20日から東京ビッグサイトで開催されるMEDTEC Japanに出展する予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る